小樽の画家の迫力ある作品並ぶ 小樽美術協会展


 第44回小樽美術協会展覧会が、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで、6月12日(火)から始まった。今年で44回目で、現在活躍する作家たちが描いた水彩画・油彩が多く、版画3点、彫刻1点を含め、会員50名の50作品を展示している。
 各自の個性を活かした独創的なF100~F120の大型作品がずらりと並び、迫力を感じられる展覧会となっている。
artkyoukai2.jpg 創立会員で50年以上携わっている藤田勇一さん(75)は、海や水のある風景画を得意とし「展覧会では、自分達の意図とするものがはっきりと表現されている。個性的で、船をモチーフにしてもそれぞれに表現が違った作品となり、自分の世界がある。年輪があり深みのある作品が多い。小樽は絵のモチーフに恵まれている」と話し、絵画の鑑賞方法として「額の対角線の長さの3倍離れた位置から見るのがベスト」と説明した。
 同会三浦恭三事務局長は「作品作りには、狙いがありテーマがあり、同じ作品ばかりではなく、どのように展開していくか構成を変え考えている。自分の作品で納得できる絵は少ない。常に前向きに作品作りに取り組んでいる」と話し、今回の作品「風になって(昇魂)」は、「動きと緊張感を狙いとし、生命体(命)の動きを頭に入れてから画面構成をした」と話した。artkyoukai3.jpg
 絵画教室に通う女性は「素晴らしく、大きな絵で迫力がある。色の使い方もすごく、細かく描いている」と感心していた。
 第44回小樽美術協会展は、6月12日(火)から17日(日)までの10:00~17:00(最終日〜16:30)。入場無料。