市長が本会議で陳謝 新病院建設の2度の入札中止


council2mayor.jpg 平成24年小樽市議会第2回定例会が、6月13日(水)から開会した。
 13:00からの本会議で、中松義治市長は、提案説明の冒頭、新市立病院建設工事の2度の入札中止について、「議案について説明させていただきます前に、一言申し上げます。このたび、新市立病院建設工事の入札が2度にわたり中止となりましたことから、予定していた新病院の開院が遅れることになりました。結果的に新病院の開院を望んでいる多くの市民の皆様や関係者の方々に御迷惑をお掛けしましたことを、大変、申し訳なく思っております」と陳謝した。
 また、「新病院の建設は、市民の命と健康を守っていくために必須であると考えておりますので、一日も早く新病院が開院できるように、全力を挙げて取り組んでまります。皆様の御理解を賜りますようお願い申し上げます」と改めて現計画を推し進めていく方針を述べた。
 小樽市病院局では、11日(月)に開かれた病院調査特別委員会で、市況価格の高騰に対応した設計額の見直しに言及しており、手術室や放射線シールド工事等の分離発注も検討していることも明らかにした。これは医療機器関係の工事を後回しにし、分離発注分を増額しようとする目論みが伺える。異例の2度の入札中止による設計額の見直しで、待ったなしの3度目の入札では、高い工費費にさらに価格が上乗せされる公算が高い。
 18日(月)から会派代表質問や一般質問が行われるが、市の新病院建設の実質的な増額に対し、市議会が、どのように対応するかが注目される。一新小樽の4人を除く、自民・公明・民主・共産の与野党全会派の賛成で進んでいる巨額の豪華新病院建設では、市議会側の本格論議での見直し再検証が求めることは難しい情勢だ。
   第2回定例会は、29日(金)までの17日間。夜間急病センターの建設事業費や高規格救急自動車整備事業費などを盛り込んだ一般会計補正予算をはじめ、若竹小学校を廃止する条例改正案や高機能消防指令センター機器を取得する議案など計18議案が計上されている。
 議会日程
 平成24年小樽市議会第2回定例会 市長提案説明