桜陽・潮陵演劇部合同チャリティー公演 7/24開催


ohtyotheater2.jpg 第1回小樽桜陽・小樽潮陵高校演部合同公演が、7月24日(火)、小樽市民センターマリンホール(色内2)で開催される。
 現在、関係者は、5月の連休明けにオーディションを受け、お互いの学校を行き来し、準備に追われている。学校祭を控え、時間不足の中で、桜陽20名、潮陵10名の30名がキャスト・スタッフも兼ね、装置・道具・衣装など、全員が精力的に活動を行なっている。今回、その一丸となって取り組んでいる姿を覗いて来た。
 佐々木真樹潮陵高校演劇部顧問(潮桜演劇公演実行委員会代表)と菊地美千桜陽高校演劇部顧問が、市内高校の演劇部員で合同公演をしたいという願いが叶い、合同公演が実現する。佐々木代表は「初めての広告の取り方、パンフレットの作り方、見えない状態から始めた。教育の一環で、2つの学校が集まり、協力し合う良い機会で、違う習慣でお互い学び合うことが多く、成長した。責任感や時間のやり繰り、自ら進んで考えて行動し、見ていて素敵だと思った。何よりもいろいろな方々の協力があり感謝している」と話す。
 演じる作品は、菊地顧問が、小学生の頃い出合った「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」を基にインスピレーションが湧き、14年前に書いた「ハーモニー」という作品。以前の赴任先で高文連向けに3回公演し、今回小樽では初めてとなる。両校部員が潤色し、シーンを増やし70分の作品に仕上げた。
 ストーリーは、17歳のハルヲと77歳のモモコとの交流を通して命を繋いでいくことの尊さを描く。モモコは、人生最後に人を好きなろうとし、ハルヲは、自分の真実の姿を分かってもらえずにいた。この2人が天使のいたずらで出会う。ハルヲは、モモコの若い頃の経験と出会い、真の愛に触れる。あきらめかけたことが出会いによって救われ、希望を持つという内容。
 被災地では、今でも不安や混乱の日々が続いている。小樽では、不自由なく暮しているが、演劇を通して何か出来ないかと考え、「ハーモニー」を公演し、利益の一部をチャリティーに充てることとしている。ohtyotheater3.jpg
 初めてのパンフレット制作において、桜陽高校演劇部千田顧問がアドバイス役となり、部員自ら、小樽・余市・仁木へ広告依頼に足を運び、150件を集めた。地域の温かさを実感し、良い経験になったと言う。
 桜陽高校3年・西田まゆ演劇部長は「広告のお願いに回り、不景気だからと言われたが、頑張っているので応援している。広告だけではなく、見に行くと言われ、温かさを身をもって感じた」と話した。 潮陵高校2年・三木悠史演劇部長は「こんなに大きな会場での舞台は初めてのこと。是非、来てくれた方に演劇の素晴らしさを感じてほしい。自分自身もこの公演をきっかけにレベルアップして、生活の糧にしていきたい」と抱負を話した。
 舞台監督の桜陽高校3年・斎藤瑞希さんは「大道具を作ったり、アイディアを出したり楽しませてもらっている。人に言葉を伝えたり、指示するのが苦手なので、自分で動いてしまうことも多い。団結して素敵な舞台を作り、幅広い世代に見てもらいたい。この演劇を観て、何か思いが残ればと思う。チャリティー公演ということも意識したい」と話していた。
 第1回小樽桜陽高校演劇部&小樽潮陵高校演劇部合同公演「ハーモニー」
 7月24日(火) 小樽市民センターマリンホール
       18:20 開場
       18:40 小樽桜陽高校吹奏楽団演奏、小樽潮陵高校音楽部合唱
       19:10 開演
       20:30 終演予定
 入場料:一般800円・高校生以下&65歳以上500円・親子券(小学生以下)1,000円、当日券200円増
 問合せ 小樽潮陵高校 0134-22-0754、小樽桜陽高校 0134-23-0671
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