「小樽がらす市」 風鈴の音と共に賑わう



 「第4回小樽がらす市」が、7月27日(金)〜29日(日)、潮まつりの開催に合わせて開かれた。旧手宮線、中央通り側会場・美術館会場では、道内31社(小樽20社含む)、道外6社が出店。出店数は過去最高となり、年々賑やかさを増してきた。主催は小樽がらす市実行委員会(浅原健蔵委員長)。
 旧手宮線小樽美術館(色内1)横の「ふうりん通り」には、風鈴100個が線路上に飾られ、涼しげな音色が会場に響き渡っていた。風鈴のトンネルは、絶好の写真撮影スポットとなって、多くの観光客や市民の歩く姿が見られた。
 小樽硝子工芸会(川田伸行会長)では、色内広場に移動釜を設置し、浮き玉デモンストレーションや吹き硝子による風鈴製作体験を行った。屋外での製作は、普段の室内との明るさとは感覚が違い、風の影響もあるという。昨年から被災地に風鈴を贈り、今年も180個を目標にし、風鈴製作体験者は、短冊に「がんばろう」や「ゆめをもってがんばろう」などの応援メッセージを書き込んでいた。
 28日(土)14:00から、明治33年創業の浅原硝子製作所の浮き玉作りのデモンストレーションがあり、多くの見物客が集まった。浅原氏は、暑い日ざしの中、説明しながら浮き玉9寸(27cm)を作り上げ、拍手が沸いた。
 自分のアイディアが形になる「グラスデザインコンテスト」の発表も同会場のテント内で開かれていた。小学生の部、中学生の部、一般の部に分かれ、最優秀賞、優秀賞、入選作品を展示していた。
 旧手宮線の各テント内に硝子製品が並び、潮音頭の曲が聞こえ、潮まつり見物客など多くの人々が立ち寄っていた。アマチュアミュージシャンによるライブも線路横で開かれていた。
 小樽硝子工芸会・川田伸行会長は「小樽の硝子工房を知ってもらおうと会を発足し、実演しているところを見てもらいたいと、昨年度より移動釜を設置し、屋外で活動できるようになった。屋外で活動することで、小樽の文化を少しずつアピールしたい」と話した。