会員の自信作並ぶ「ひらいそ画会展」古屋ギャラリー


hiraisopicture.jpg 第12回ひらいそ画会展が、7月3日(火)から8日(日)まで、古屋ギャラリー(花園4)で開かれている。会員7名の油彩24点、パステル画3点と、昨年亡くなった中村信博さんの遺作1点の28点を展示。
 ひらいそ画会は1983年に設立。当時桜町中学校の校長が絵を描くのが好きで、道展会員でもあったことから、PTA文化部のメンバーが、同校長に絵を教わったのが始まり。2年後校長は退職し、会からも退いたが、有志が集まり、同じ地区の会員同士が支え合い、30年続けてきた。会名は、同校近くの銀鱗荘が建つ平磯岬の「ひらいそ」から付けられた。
 設立当初は、絵の勉強中のため作品展はできなかったが、それぞれが切磋琢磨し、2年に1度開催するまでになる。現在会員は、61歳から78歳までの7名。月2回集まり、会員でもある覚間武氏をアドバイザーとし、指導を受けている。年2回、写生会もあり、東小樽町会の文化祭に出展したり、信金桜町支店のロビーに展示したり、地域に根ざした会を目指している。
 覚間氏も人物画を5点出展し、自身の特徴を上手く捉え「そっくり」と好評を得ていた。余市の白岩海岸のテトラポットや、ポプラ並木、神威岬など北海道を代表する風景や花など、自分の描きたい物をそれぞれに表現した自信作が並び、来場者を楽しませている。
 30年以上絵を描き、市展委員を務めている菅原睦子さんは「始まる前から待っていてくださる方もいて、初日は多くの方が見に来て下さり、うれしく思う。作品へのアドバイスを頂き、勉強になり励みになる。会員の皆さんは、感じたものを描き上達してきている。続ける事が大切」と話し、会員の藤野節子さんは「他の人の絵を見て、自分も描こうと思う。今回は、孫の靴を描き、喜んでくれている。みんながそれぞれに楽しく絵を描き続けている」と話した。