アートで広がろう『かなた art circulation vol.3』

 小樽にゆかりのある美術作家・写真家23名の「かなた art circulation vol.3」が、7月10日(火)~22日(日)、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで開催中だ。
 同展覧会は「それぞれの作家同士が、個々の表現を通して、交流する場を形成し、お互いに刺激を与え合いながら、より高次の表現を目指す」としている。
 絵画・写真・立体造形・彫刻など29作品を展示し、一度に多岐にわたるジャンルを鑑賞できるアート展となっている。
 かなたのメンバーが、5月にワークショップを小樽四ツ葉学園で開き、使用済みの米袋を使用し、色とりどりのカッティングシートを切り貼り付けた同学園利用者の作品、米袋アートのトートバック8点も展示している。
 同会佐渡富士夫代表は、「『かなた』は、ここから広がろうを意味している。今年からワークショップを取り入れ、子ども達に科学に対する興味を持ってもらいたい。これからはピンホールカメラなどを制作したい」と話した。
 小川豊さん(33歳)は、アクリルと油彩で「心のひだ 2012-1」を出展。「目に見えない心のひだの形をキャンパスの上で表現した。見る人が様々なイメージを持ち、発想してもらって良い。個性を持つ作家がお互いに刺激し合い、市民と現代アートを身近に感じてほしい」と話す。
 高橋一文さん(34歳)は、アルミ製の針金とビニールで木を表現した「TREE ~分岐」、「TREE~虚空間」を出展。「有機的な形で木を表現した。美しい形を目指している。素材に触れたり、本を読むことで作品への想像が湧く。作品展に参加し、美術の話ができる人と友達になれて良かった」と話した。
 帯広在住の女性は「知らずに来て、小樽にこんなに多くの作家がいると知り、驚いている。作家の重鎮から若い人もいて、北海道では、誰もが知っている作家が多いと思う」と満足していた。
 「かなた art circulation」企画ワークショップ「アートでつながる!アートで広がる!アートサーキュレーション~ビニールにペインティング、つなげて作る巨大アート~」7月14日(土)13:00 市立小樽美術館(色内1-9-5)1階 小中学生対象30名、参加無料
申込み:カフェフリーランス 神田 jazz@beige.plala.or.jp
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