ものづくりの楽しさ体験 職能大学でフェスタ開催


monodukuriFs1.jpg 北海道職業能力開発大学校(銭函3・前田康二校長)では、「ものづくりFesta 2012」を、7月21日(土)・22日(日)に職能祭に合わせて開催した。
 小学生を対象に、これからの日本を担う子ども達がものづくりの「大切さ」「楽しさ」を体験し、大変さや完成した感動を味わい、ものづくりへ興味関心を持つことを目的としている。
 ものづくりに必要な知識と技術を学んでいる学生と専門教員が、各ブースを担当し、事前に準備をしてきた。参加者がそれぞれのブースで楽しんでいた。
 「木を使って折りたたみ椅子を作ろう」では、建築科2年の18名の学生が担当。木工加工のゼミのグループ5名が中心となり、5月頃から準備に取り掛かっていた。木造建築の授業で出た廃材を利用し、用意された椅子のパーツに、釘打ちやボルトを締めたり、ボンドを付けたりして完成させた。早い段階から多くの申込みがあり、2日間で48名が椅子づくりに挑戦した。参加者は、学生のアドバイスを受け、真剣に取り組んでいた。
monodukuriFs2.jpg 「ゴム銃を作ろう」では、幼児から低学年を対象に、21日は11名が参加。制作時間は20~30分。用意されたアクリル板に、キリで穴を開け組み立てる。中が見えるクリアタイプの銃が完成。輪ゴムの飛距離は10m以上にも。完成した銃で射的に挑戦し、景品が用意された。銭函小学校2年生の幸田やすよし君は「初めて作り、面白くて楽しかった。家では、ビービー弾で遊んでいる。作った銃で家に帰ってからも遊べて良いと思う」と満足した様子。
 「エコカーを作って走らせよう」は8名が参加。電気エネルギー制御科の学生3名が対応した。太陽光発電と乾電池のツインパワーで充電ができるステーションとミニカーの製作。ミニカーの型は4種類。
 「鉄板で動物を作ろう」では、パーツに切ってあるアルミニウム板を、ラジオペンチで折り曲げて、花や動物を作る。専用工具を使って固定し、10分くらいで完成した。21日は12名が参加した。
 木工工作教室では、3種類のキットで、本立てや小物入れを作るコースと、板や木切れを自由に使って木工作を作るコースがある。建築科施行システム技術科3~4年生が担当し、21日の午前では9名が参加。パーツにボンドをつけたり、釘を打ったりして組み立てる。細かいパーツがあり、完成まで2時間かかった。
 同校・援助計画課長の吉野恵樹氏は「本学では、ものづくりに携わる人材を養成している。理系離れが進み、ものづくりに携わる人が少なくなり、小さい頃からものづくりの楽しさを体験してもらいたい。学生と一緒に作り、目的に向って進めていき、楽しさを味わってもらいたい」と話した。
 「ものづくりEesta2012」は、22日(日)も職能祭と同時に7つのブースで開かれ、多くの小学生が体験した。<写真提供:職能大学>