炎天下の"潮ねりこみ" 約5,600人74梯団の舞い



 開催中の「第46回おたる潮まつり」2日目の28日(土)、祭りのハイライトを演出する”潮ねりこみ”が行われた。
 スタート地点の花園グリーンロードには、13:00の出発を前に、続々と踊り手が集まった。斎田実行委員長や中松市長、ミス小樽や花園銀座3丁目商店街から小学生2名が参加し、盛大なパレードの進行を記念して、くす玉割りが行われた。
 第1団の役員梯団のスタートから、浴衣姿の踊り手約5,600人74梯団が、潮音頭の「どんどこざぶ〜ん」に合わせて、花銀通り、サンモール一番街、駅前中央通りと市街中心部を下り、第3号ふ頭基部に設置された中央ステージまで練りこんだ。14:00と18:00には、「とび入りDEおどり隊」も参加。自由なスタイルで小樽の祭りを体験した。
 昨日の暑さに続き、朝から晴天となり、厳しい真夏の日差しとなった。アメダスによると、12:58に、この日の最高気温は32.4℃を記録。その後も16:00台まで30℃が続く炎天下となった。沿道には大勢の観光客や市民が踊りを見ようと詰めかけ、日陰で涼みながら見物する人の姿も多く見られた。踊り手も暑さに汗だくになりながら、踊りを続けた。沿道は夏祭りらしい賑わいを見せ”頑張れ”などの声援が飛び交い、北の街の短い夏の祭りを多くの人が楽しんでいた。
 昨年のねりこみコンテストで優勝した小樽美容協会の「小樽の芸者衆と潮火消し組」や準優勝の小樽ボールルームダンス連盟、北一硝子のパフォーマンスには、観衆たちからは一際高い拍手や歓声が上がっていた。サンモール一番街商店街の両側には、びっしりと観衆の人波みができ、潮ねりこみも最高潮に達していた。
 小樽の夏の3日間の祭典「おたる潮まつり」は、29日(日)が最終日。神輿パレードや船団の潮わたりが行なわれる。おたる潮まつりで石原裕次郎を唄うは決勝戦となる。20:00からの花火大会で祭りのフィナーレを飾る。約1,500発の大輪の花火が、小樽港と海上に咲き、小樽の夏の夜空を彩る。