市立小樽図書館(花園5・野口陽一館長)では、8月4日(土)と5日(日)に、市内小中学生を対象に、1日司書体験を実施した。
同館で司書を体験したのは、4日に小学5・6年生4名、5日に中学生3名。13:30に同館2階会議室に集まり、同館石塚則子主査より図書館の仕事についての説明を受けた。
「図書館は、自由研究や読書感想文の課題の時などに住民の学習の手伝いや、おはなしの会・映画の会・クリスマス会などいろいろな行事・イベント行い、楽しみながら学習できる場所として、また、小樽の町に関する情報を集め、明治28年からの新聞を保管し、大事な資料となっている。次の時代へと本を引き継ぐ役割がある」と説明し、「同館では17人の職員のうち半数が司書で、9:30から19:00までの時間を交替で仕事をしている。司書とは、人と本を取り持つ仕事でコミュニケーションが必要。本についての勉強のほか、人々の知りたい学びたいとう願いを叶える手伝いをし、その環境づくりをすることも仕事である」と話した。
その後、27万冊の蔵書がある地下の書庫へ行き、それぞれにシールを貼って分類してある収納棚を見学した。また、昨年新しくなった「わくわくブック号」の乗車体験もした。図書館へ来るのが大変な人のために、2,300冊の本をバスに積み込み、14:00〜17:00の時間帯、銭函から塩谷まで1日4ステーション、1ヶ月38ステーションを巡回しながら、1人10冊まで2週間貸し出しているとの説明を受けた。
館内へ戻り、パソコンで本の検索の仕方を学び、いよいよカウンターを体験。貸出カウンターと返却カウンターへ1人ずつ配置され、実務を体験した。参加者は、少し緊張した様子で、返却した本のバーコードを読み取り、後の棚へ置いていた。もう1人は、本にフィルムを貼る作業を体験した。その後、図書館クイズが行われ、クイズ問題は、人名辞書の使い方やいろいろなことを調べる体験ができるようにと問題が作られていた。
同館石塚主査は「子どもたちが司書を体験し、図書館を利用してもらいたい。インターンシップのように職務を体験し、司書の仕事に興味を持ってもらいたい」とした。
北山中学校2年生秋吉柚帆さんは「本が好きで図書館を利用した時、司書の仕事を体験してみたいと思い応募した。体験してみて楽しかった。将来、司書の仕事をしたいと思っている」と話していた。