龍宮神社で合気道 初心者20名が稽古に励む


tenshinkai1.jpg 今年4月より、小樽の龍宮神社(稲穂3)武揚の間から、合気道の掛け声が響き渡るようになった。合気道天心会小樽本部(三枝丈太郎代表)の初心者20名による稽古が、同所で行われている。
 合気道天心会は、東京を拠点に2009年、特別師範・身体研究家三枝龍生氏(同代表の父)が発足させ、今年8月には本部を小樽へ移した。「日本古来の所作(弓引き、田植え腰など)を取り入れた身体技術や、護身術、身心鍛錬に加え、直感力を磨き、社会生活や人間関係をより豊かにする”合気”を体得できる」としている。
 昨年の東日本大震災後、より良い環境で子育てをするために、小樽へ移住したのがきっかけで、同会本部も移すことに。「小樽は、人が住むためには丁度良いスペースで、雪も近所の絆を強めているのでは。小樽ではあまり合気道が知られていないが、あえて稽古場を作った。合気道を知らなくても、何歳でも、運動能力に自信がない人でも、むしろ大歓迎」という。
tenshinkai2.jpg 稽古は19:00から始まり、龍生氏らが指導にあたっている。参加者は、無駄な力を使わずに、効率良く相手を制する合気道独特の力の使い方や、いくつかの護身術も体験した。防衛する他に、介護など、いろいろな場面で活用できる生活武道を指導し、「型にとらわれず、理合い(タイミング)を合わせ、技よりもお互いに姿勢良く、目指すは姿勢と一体感」と話し、1時間半の稽古は終了した。その後、使用した室内の清掃を生徒全員で行っていた。
 また、子ども教室を三枝代表が指導した。しつけ、礼儀作法、挨拶を中心に、子ども達の可能性を広げることを目的とし、集中力や自分に自信を持ち、社会性を身に付けるという。
 同代表は「技は無数にあるが、あえて型稽古に留まらず、いろいろな生活武道を指導していきたい。合気道を知らない人にも是非体験してもらいたい。楽しみながら合気道に親しんでもらいたい。他のスポーツは、20〜30歳代がピークとなるが、合気道の技が切れるようになるのは70歳代と言われ、スパンが長いところも魅力のひとつ。今後、上級クラスの開設を予定している」と話した。
 問合せは、0134-55-2025(兼FAX)、080-5720-7376 担当:三枝丈太郎代表。
 三枝龍生HP