「おたる産しゃこ祭」 第3号ふ頭に長蛇の列


syakoFs1.jpg 第5回おたる産しゃこ祭が、11月24日(土)〜25日(日)10:00〜15:00、小樽港第3号ふ頭多目的広場(港町5)で開かれている。主催は小樽市漁業協同組合・社団法人小樽観光協会・小樽産しゃこブランド化推進実行委員会。 
 昨日降り積もった雪の中、時折日が射す穏やか天候となり、9:00過ぎより、焼しゃこ・ゆでしゃこ販売テント前には、長蛇の列ができるほどの人気となった。今年から、小樽運河公園だった会場を同会場へ変更したことで、観光客が立ち寄りやすくなった。駅前通りでは、会場へ向かう人の波ができていた。
 主催者は、小樽沿岸で獲れる秋のしゃこの大きさと味の良さをアピールし、ブランド化を目指し、地元経済の活性化に繋げたいとしている。今回は、しゃこ3万尾と通年流通のタコ、ホタテ、旬のアワビの販売にも力を入れている。
syakoFs2.jpg 会場では、小樽漁協の5つのテントで、焼しゃこ・ゆでしゃこ実演販売。市内や札幌、余市からも18件が参加し、独自の味をアピールした。
 あさり家では、しゃこ棒寿司1,200円の他、サバ、サーモンの棒寿司も販売。初出店の天狗山カレー&カフェCelan(ケラン)の、魚のすり身にしゃこを入れた団子入りカレースープ500円は、今回のために考えたメニュー。通常の店のスープをベースに、しゃこから取った出汁のスープを合わせ、しゃこの香りが楽しめる。1,500杯を用意し、気合いの入った店員が会場を盛り上げていた。
 鮮魚食堂川嶋&ル・キャトリエムも初出店。しゃこ入りの焼おにぎり1個300円と海鮮カレーを販売。小樽あんかけ焼そばPR委員会では、商大の江頭ゼミ生4名が手伝い、しゃこ祭あんかけ焼そば600円を販売。小樽八角屋では、しゃこチゲ鍋を販売。巨大鍋で作るラティン・アミーゴスのしゃこパエリアもしゃこの出汁を使い、しゃこの味がたっぷり。

 札幌から訪れた家族連れは、「しゃこ汁は、大根としゃこが入っていて美味しかった。しゃこはお寿司で食べたことがある」と中学3年生の息子が話し、「朝から釣りをしに来ていた。しゃこは、プリプリで肉厚。とても美味しかった」と父親は満足した様子だった。
syakoFs3.jpg 小樽市漁業協同組合・岩木剛組合長は、「昨日は、寒くて心配していたが、日も射し風もなく良かった。札幌で日ハム優勝パレードがあり、どうかと思ったが、反応が良く思ったより来場者が多かった。実行委員会では、11下旬は天候不順となるので来年から11月上旬にしようと決めた。昨年より少し少なかったが、しゃこ3万尾を用意した。アワビ・タコも販売している。焼しゃこは雄が美味しい」と話し、1尾200円の価格設定については、「大きさも大きく、見入りが良い。200円で食べ応えがある。しゃこだけではなくあらゆる魚介類を販売している。多くの人々に楽しんでいただきたい」と話していた。
 小樽商業高校では、運河プラザ(色内2)前でしゃこ煎餅を実演販売。同3番庫では、市内21幼稚園・保育園から集まったしゃこ次郎のぬり絵1,000枚を掲示。クイズに答えると特典付きのしゃこ缶バッチを配布。同校放送部製作のしゃこ祭会場出店舗13件の、15分間CMビデオを放映している。11月21日(水)より YouTubeで配信中。同部顧問の福井教諭は「多くの人たちに見てもらいたい。放送部は校内活動が多い中、外へ活動を向け、開かれた活動ができ、また、地元店の宣伝となって喜ばれていることはとても嬉しい」と話した。
 しゃこ祭りHP