熱気に包まれる真剣勝負 勧仁塾道場杯開催


37kanjinjuku.jpg 第37回勧仁塾道場杯争奪空手道選手権大会が、12月2日(日)10:00より、小樽市いなきたコミュニティセンター(稲穂5)4階体育館で開かれた。
 空手道友好親善のもと、札幌・旭川・函館・登別・日高・岩内の各地から、4歳から高校3年生まで132名の選手と審判員が小樽に集結し、日頃の練習の成果を発揮し、気合の入った大会となった。
 開会式では、選手が一堂に整列し、北海道勧仁塾道場首席師範・山村弘一大会委員長は「大会を盛大に開催でき嬉しく思い感謝する。全道より132名の選手が参加した。今後の発展を願い一生懸命に競技をすることを期待する。見学の父兄は選手へ最後まで温かい声援をお願いしたい」と挨拶。優勝杯返還、審判長からの注意、選手宣誓と続いた。
 選手宣誓では、山岸史弥君(小樽)と山本叶夢さん(札幌)が声を合わせ、「僕達、私達は、日頃の練習の成果を充分に発揮し、最後まで諦めず、正々堂々と競技することを誓います」と元気に宣誓した。
37kanjinjuku1.jpg 会場は4つのコートに分けられ、形の試合がトーナメント制で次々と始まった。
 形は、空手道の修行の中でもっとも重要な要素を占めている。正確・気迫・緩急・正しい呼吸法・バランス・極などのあらゆる要素を考慮し判定する。
 幼年の部男女混合の試合は、4歳から6歳までの13人が「形」と「基本」で行った。白い胴着に身を包み、緊張した面持ちで試合に臨んだ選手達の気合の入った「ヤー!」の掛け声が会場に響いた。応援に来ていた父兄は、コートを取り囲み、ビデオやカメラで撮影したり、声援を送っていた。
 幼年基本は、追い突き・上段あげ受け・中段腕受け・前蹴り(各5本)の種目で行われた。準決勝、決勝と勝ち進み、緊張した雰囲気が漂った。審判員(主審1名・副審4名)の赤青の判定の旗が上がると勝敗が決まり、負けた選手は、悔しそうな表情を見せていた。
 幼年(男女混合)形の部で準優勝を果たした池田隼君(5)は、今年6月から空手を始め、個人での準優勝は初めてのこと。「大会出場は3回目。準優勝して嬉しかった。試合は緊張した。道場では、週2回1時間半練習しているが、家でも練習している」と話し、応援に来ていた母親は「組手が苦手なので形で力を発揮できて良かった。自分でも一生懸命がんばっている」、父親は「ひとつのことに努力してほしい。本人も頑張っている」と話した。

 午後からは、組手の競技が始まり、組手の評価規準は、技術の減点・攻守の正確性・目付け・姿勢・スピード・技の決まり・気合いの的確性・試合態度などが評価される。会場は、各選手の熱気に包まれていた。