天狗山周辺の「小樽の森」 実現化へ検討委員会開催


otaruforest.jpg 第3回「小樽の森」構想実現化に向けた検討委員会(佐藤誠一委員長)が、12月13日(木)13:30から、市庁舎(花園)別館3階第1委員会室で、小樽市・北海道中央バス、中央バス観光商事、小樽観光協会、商工会議所の検討委員13名が参加して開かれた。
 同委員会では、天狗山スキー場やおたる自然の村の利用客が年々減少していく状況を把握し、再整備する必要があると、平成22年4月に天狗山の将来ビジョンについて検討を行うため、小樽市、小樽観光協会、中央バスなどが「天狗山観光推進検討委員会」を組織し、平成23年に「小樽の森」構想を策定した。今年度は4月から、「小樽の森構想実現化に向けた検討委員会」を開き検討してきた。
 13日の委員会では、委託先のパシフィックコンサルタンツ株式会社(東京)の報告を確認し、今後のスケジュールについてなど意見交換が行われた。
 同社の山田泰司氏より、中間報告書に基づく説明があった。
 「スキーブームにおける天狗山スキー場はあこがれの山となり、スキー場経営が最盛期だったが、スキー人口の減少と索道施設の老朽化。国民の観光ニーズが変化した。独自の魅力作りによる持続性のある活用の仕組み作りが、天狗山には必要。小樽周辺のエリアが一体になった天狗山の活用方法を構築しなければならない。小樽の森は、『ビュー&グルメ、観光、芸術・文化、健康・アウトドア、教育』の5つのテーマで構成し、相乗効果をもたらし、小樽全体として新しい魅力作りに繋げていく。ロープウェイと連動させた電気自動車を利用して森へアクセス。山頂レストランでは地域食材を使ったこだわりの食を提供。子どもや若者などがアウトドアやスポーツ、デザインを学ぶ」など事業全体像を説明した。
 また、今後の検討スケジュールについて話し、参加者による意見交換があった。
 「1年は365日あり、観光客だけに頼れない。市民が行かない施設は、観光客も来ない」、「経営形態はひとつにして、一体となってやらなければ、上手くいかず結論が出ない」、「小樽を訪れる観光客を、どう天狗山に呼ぶか、自然の村を利用するか」、「ビュー&グルメだけで、来てもらえるのか、客層を考えることも大きな課題となる」などの意見が出ていた。