年末食品試買調査実施 小樽消費者協会


kakakuchosa.jpg 小樽市消費者協会(本前みさ子会長)では、12月28日(金)消防庁舎(花園2)6階会議室で、市内全域のスーパーや市場10店舗から同会員10名が調査員となり、おせち料理の材料を中心として年末食品の試買調査を行った。事前調査を11月28日に行い、ここ1ヶ月の価格の変動や昨年の同時期の価格と比較した。
 1968年の同会発足当時から行われ、今年で45回目となる。この時期の便乗値上げを監視し、役立ててもらおうと、消費者の物価を知る手伝いをしてきたが、マスメディアが発達した現在、効果は以前より薄れてきつつも、決めた品目を長い年月調査し、グラフにしデータとして残しているので、価格の推移が分かる。
 調査員が、試買調査として、長ネギ、ほうれん草、大根、三つ葉、竹の子水煮(中国産)、里芋、ごぼう、人参、みかんを購入し商品を持ち寄り、計量のうえ調査する。見取り調査として、鶏もも肉、豚肩ロース肉、たまごを、各店舗内で商品を実際に見て確認する。調査内容はどちらも単価表示、産地、価格動向などについて。
 調査結果は、長ネギ、ほうれん草、三つ葉、みかんが先月より値上がりしており、三つ葉は、この時期大幅な値上げで、前月より2.1倍となり、便乗値上げを思わせる。野菜は、全般に198円と値段をつけることが多く、ほうれん草は198円の値段に合わせ量を減らして販売していた。長ネギ、ほうれん草、みかんは、昨年と比べて高くなっている。
 里芋は横ばい。竹の子は国産が主流だが、調査は中国産に統一し、調査したところ、農薬は検出されず問題ないとしている。昨年に比べ、値下がりしたのは肉類だった。
 調査員6年目の60代女性は、「イメージとして物価は上がっているが、お正月用品としては、11月から12月では上がるが、すごく高くなったイメージではない。葉ものは、4倍に上がった時もあり、今年は、2.5〜3倍で例年通りだと感じた。全体的には、上がり方も例年通りだと思う。調査員となってから、価格に対して興味を持つようになった。物価を知ることにもなり、日常生活に役立っている」と話した。
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