美術部作品や文化祭壁画 中学校アートフェスタ


artfesta.jpg 第14回小樽市中学校アートフェスタが、1月30日(水)〜2月3日(日)10:00〜17:00(最終日〜15:30)、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで開かれている。主催は小樽市教育研究会美術部会。
 今回の参加中学校は、長橋、北山、末広、西陵、菁園、松ヶ枝、向陽、潮見台、桜町、望洋、銭函の11校。美術部の活動の中で、この日のために作り上げた作品や文化祭での全校生徒作品等の立体から平面の75作品を学校単位でまとめ展示している。
 会場では、文化祭で展示した大きな壁画が来館者の目を引き付けている。向陽中学校は「モネの睡蓮」の模写で、10m以上ある大きな作品を壁いっぱいに展示。淡いピンクの花々が一面に広がり、来館者にインパクトを与えている。
 西陵中学校は、折紙で作った鶴を花束に見立て花瓶に挿した作品や、上手く折鶴を組み合わせランプシェードにした作品。北山中学校は、文化祭のテーマを”一期一会”とし、それをイメージし、爪楊枝を約3万本使って勢い良く泳ぐ鯨を描いた。全校生徒が力を合わせて協力し2週間足らずで完成させたエピソードが添えられている。

 桜町中学校の壁画「Peace of world」は、昨年の壁画の続編で、「昨年、日本は必ず復興するという願いを込めて、白ハトがクローバーをくわえて飛んでいく絵を描いた。今年は、その白ハトが辿り着いた先で、そのクローバーを女の子が受け取り、その願いが伝わる瞬間を描いた」と書かれ、苦労した個所や見所も来館者へ伝えている。松ヶ枝中学校も文化祭でのステージのバックの壁画を出展。「夢現―Future」は、タイムマシーンをイメージし、これもインパクトのある作品となっている。
 銭函中学校は美術部員17名で、カードから発想した今はやりの3Dのように飛び出す絵本「竜の森」を製作。個性ある紙粘土作品や水彩、色鉛筆、ちぎり絵、パステルの個人作品も出展している。同校美術顧問の寺岡真理子教諭は、「今回は、個人作品が多く見応えもあり、ボリュームがある。学校祭のための大きな展示物を、アートフェスタに出展して皆さんに見てもらい。美術部作品も1年に1度の展示で、見てもらう機会となる。図工や美術の時間では、限られたものになってしまうので、この作品展では、のびのびとジャンルを問わない作品が楽しめると思う」と話した。