伝統的な文様を折紙で切絵に 総合博物館


kirie1.jpg 小樽市総合博物館(手宮1)では、正月企画として、1月5日(土)14:00から、本館2階実験室で、4歳以上を対象とした工作教室「和の切絵・アイヌの切絵」を開き、保護者を含めて25名が参加した。
 同館・石川直章学芸員が講師を務め、アイヌ文化の伝統的な文様と雪の結晶を折紙を使って切絵を作った。
 アイヌの文様を切絵で表現した、小川早苗著「アイヌ民族もんよう きり絵のせかいへ」を参考に、同学芸員が用意した型紙で、モレウ(アイヌ文様の様式)文様26種類を作ることができる。雪の結晶の型紙もあり、家紋の名前でもある「六方亀甲形」や「氷柱雪」、「こもり雪」など、参加者は、気に入った文様と好きな色の折紙を選び、説明を聞きながら制作に取り掛かった。
kirie2.jpg どちらも中表に折り、雪の結晶は60°に合わせ三つ折りにし、アイヌ文様は三角に3回折り、折紙に鉛筆で型紙通りに印を付け、はさみで切り、折紙を広げると、それぞれに選んだ文様が出来上がった。
 同学芸員は、「左右対称の物は型紙を使って切絵ができる。紋も左右対称の物が多く、切絵を楽しむことができる」と話した。
 参加者は、次々と切絵を完成させて台紙に貼り、青木館長がラミネート加工にして仕上げ手渡した。1時間くらいで完成することができた。
 市内幼稚園年少組の伊瀬彩那ちゃん(4歳)は、「ハサミを使うのが好きで、紙を切る工作が大好き。切絵は気に入った物ができた」と笑顔で話していた。