科学の祭典小樽大会 実験や工作27ブース

 「第12回青少年のための科学の祭典小樽大会(冬)」が、1月12日(土)10:30から、小樽市総合博物館(手宮1)で開かれ、多くの小学生や家族連れが訪れた。
 科学への興味・関心を喚起することを目的し、同実行委員会などの主催で、夏と冬の年2回行われ、今回で6年目・12回目を迎えた。また、実演者・実験協力者が、日頃の科学教育の成果を持ち寄り、実践・交流する場としての啓蒙と教育現場へのフィードバックをねらいとしている。
 北海道電力小樽支店などの企業や小・中・高校生、教員90名がスタッフとなり、27のブースを担当。実験や工作など、大勢の子ども達がお目当てのブースに並び、楽しんでいた。
 同館・中野仁学芸員は、「回数を重ね、沢山の子ども達が利用し、発見する場として活用してもらい。教職員へは、情報を交換し、教育現場へフィードバックし、参考にしてもらいたい」と話した。
 今回は、独立行政法人科学技術振興機構が主催する、中高生の科学部活動振興プログラム北海道地域成果発表会を同時に開催。道内の12校の日頃の活動についての発表を同館2階回廊で開いた。

 北海道札幌旭丘高校では、現在生物部2名で活動。トンボを調査すると幅広い環境を知ることができることに注目し、2009年から調査を始め、先輩から受け継ぎ現在も継続中。石狩川と当別川の合流地点を調査地とし、ギンヤンマ、キタアカネなど28種類のトンボを採集した。トンボの標本も持参し紹介。トンボの産卵場所ヨシ、ガマ、スイレンなどを調査し、その植物が生息する湿地場所の環境を探りまとめた。同校2年の関口絢子さんは「石狩川低地帯でのこの指標は大変有効に使える。今後、トンボの行動範囲を調査したい」と話した。
 同館1階エントランスホールでは、北海道小樽工業高校が、熱気球を膨らませ、恒例となった干支にぴったりの蛇を展示。
 2階実験室では、昨年夏に「巨大シャボン玉に入ろう」の人気のブースを開いた小樽市立西陵中学校科学部による「ムニュムニュ星人」を用意。科学部員9人の内7人の部員が参加した。風船を膨らませその中に小麦粉を入れ、ムニュムニュする触覚を楽しむもの。風船に顔を書くなどのデコレーションを楽しむこともできる。午前中は20名が体験し、100個を用意した。2年生の佐藤南乃部長は、「思った以上に楽しんでもらえて良かった」とほっとした様子だった。今後の部活動は、雪あかりの路のためのろうそくを牛乳パックを使用し作っている。
 さらに、ドライアイスを使用して「うず」を見ようや色が変わるスライム、障子紙を折り専用の染料で染める折り染め工作や月齢早見板などの定番のものなど。「チリメンモンスター」では、選別していないチリメンジャコの中から、タツノオトシゴ、ウニ、アイナメなどを探し、見つけたら台紙に張って持ち帰る企画など、参加者は、真剣に探し珍しい魚を発見して楽しんでいた。
 回廊には、ひときわ目立つ球体「ダジックアース(4次元デジタル地球儀)」。京都大学が開発したもので、球体にパソコンプロジェクタから地球などを投影し、台風が日本にぶつかる様子を再現した。宇宙から見た地球や木星などの惑星や月を映し出し、自由に回転させることができ、普段見ることのできない月の裏側を観察できる。来場者は、宇宙から見た地球を見て、日本が明るく見え、電気の使用量の多さに驚いていた。

 初参加の北海道札幌あすかぜ高校自然科学部は、3名で参加。クワガタの標本や他2つのブースを担当。インドネシアやジャワ島、オーストラリアのクワガタを持参。子ども達は熱心に観察していた。ライトラップで採集したオオミズアオの標本は、大きな羽が綺麗。採集した様子を説明した担当学生は、「昆虫を好きな子ども達が増えてくれればうれしい」と話し、子ども達の対応に追われていた。
 当別から来館した小学5年生の鈴木雛さんは、「分子模型や、月齢早見板、折り染め工作、電子回路などを作り、全部楽しかった。来年も参加したい」と満足した様子だった。