果実飲料の女性向け試作品 試飲会開催


tasting1.jpg 北海道は、食クラスターのモデル形成を目的に「戦略的食クラスター先導的モデル事業」として、「果実・野菜等の農産物を活用した女性向け飲料の開発」に向けた取り組みを進めている。
 1月24日(木)13:00から、小樽朝里クラッセホテル(朝里川温泉2)2階ナパイヤで、「果実を活用した女性向け飲料の試作品試飲会」が開かれた。20代から60代の野菜ソムリエ、フードコーディネーターなど19名が参加した。同事業は、小樽商工会議所、中小企業家同友会しりべし・小樽支部、北海道酒造組合、食品加工研究センター等の連携のもと進められている。
 「果実、野菜等の農産物を活用した女性向け飲料の開発・PR事業」受託コンソーシアム代表で、田中酒造株式会社・田中一良代表取締役は、「女性の視点から開発について厳しい意見をもらい、北海道全体の経済効果を生むような商品を考えていきたいという観点で開催。意見が今後事業の発展に大きな影響を及ぼすことになるよう素晴らしい試飲会にしたい」と挨拶した。
tasting2.jpg また、「果実に関しては、男性と女性の果実に持つイメージが違うことが分かり、女性の意見を取り入れた方が良い商品開発ができると考えた。女性に絞り、意見をもらい、女性に注目されるような果実を使った色々な新製品ができるのではと考えた。特に果実から癒し・健康・美容・美肌をイメージするところが男性とは違う。機能よりイメージが非常に大事と聞き、肌など美容に良いなどのイメージが強調できるような商品設計をしたい。女性消費者層をいかに開拓するかが全ての産業の鍵となると思う」と話した。
 試飲会では、各自テーブル上のトレーに仁木や余市産の梅、プルーン、ブルーベリー、道内産のアロニアの4種類のリキュールと、梅をベースに女性が関心を持つ美容、美肌、癒し等のイメージを求めたコラーゲン、ヒアルロン酸、ビタミンC、ノンアルコール、ジュレ、発泡性入りの6種類のリキュールを試飲し、評価項目シートに記入した。
 その後、自由試飲として18種類のリキュールが参加者の好みで試飲できる形式がとられた。参加者は、女性の視点で味・香り・パッケージについて、詳しい意見を丁寧に記入していた。
tasting3.jpg 北海道経済部食関連産業室・食クラスター推進グループの沖野洋主幹は、「オール北海道をテーマとし、売れる商品作りを行いたい。作り手が、消費者目線でスタートし、世の女性に着目し、徹底的にこだわった商品作りを行いたい。現在、試作段階で、今日の評価を参考に商品化に繋げたい」と話した。
 日本野菜ソムリエ協会・野菜ソムリエの佐藤真美さんは、「北海道ならではの食材でブルーベリーなど食材を活かしている。女性ならではの厳しい視点で評価させてもらいたい。女性うけするリキュールもあった。今回特にコラーゲンやヒアルロン酸であったり、女性にとっては興味のあるものが加わっていたので興味深い試飲会だった」と話した。
 小樽朝里クラッセホテル・武田亜也支配人は、「完成までは行っていないが、商品化に向けての試飲会は面白いと思う。機能性からコラーゲンなどが添加され、後志の果物を使用し、発泡性(炭酸ガス添加)が美味しかった。ジュレはプルプルしてた方が良いと思う。女性に好まれる果実のリキュールだと思う」と話した。
 14:00からはパッケージデザインやコンセプトなどについて意見交換会が開かれた。