読みたい本を発掘!花園小でブックフェスティバル


bookFes1.jpg 小樽市立花園小学校(花園5・寺澤真校長)では、2月14日(木)10:00から、同校体育館で、「学校ブックフェスティバル」を開催。
 全校児童304名が、低学年と高学年に分かれ、児童にそれぞれに読みたい本を1人3冊まで貸出しを行った。主催は、北海道立図書館・小樽市教育委員会・市立小樽図書館。
 北海道立図書館(江別市)では、平成18年から、市町村活動支援事業の一環として「学校ブックフェスティバル」を開き、道内の小中高校で年間12ヶ所開催している。道内には、図書館がない市町村が半分以上あり、図書館、学校、ボランティアが協力し、図書の貸出しの他、おはなしの会を必ず設けている。小樽での開催は、昨年7月に緑小学校で行い2校目となる。
bookFes2.jpg 同校体育館では、道立図書館所有の児童図書2,000冊をビニールシートの上に広げ、子ども達が本を手にとって選びやすいようにした。また、貸出しはしていないが、「しかけ絵本」と「お話めいろ」の本を展示し会場で見ることができた。
 小樽市教育委員会・上林猛教育長は、「新しい本もあり手に入らない本など、自分の好きな本を宝物を探すように早く見つけるよう頑張ってください」と挨拶。
 その後、「小樽子どもと本をつなぐ会」8名の協力により、読み聞かせが始まった。「おかあさんのパンツ」「しりとりの大好きなおうさま」の2冊を読み聞かせ、児童からは笑い声が響いていた。
 本の借り方の説明後、掛け声とともに、子ども達が一斉に敷き詰められた本へ駆け寄った。沢山ある本に何を借りようか迷ってしまう児童もいたが、ほとんどが3冊を借りていた。同校3年生の太田さゆきさん(9)は、「おばけやしきなんてこわくない」「海辺の宝もの」「海の金魚」の3冊を借り、「面白そうだから借りてみた。選ぶのも楽しかった。読み聞かせもとても面白かった。2、3日で読めそう」と感想を話した。他の児童は、「探すのが楽しかった」「好きな本を選ぶことができた」と笑顔で話していた。貸出しコーナーでは、PTAが手伝い、児童達は本を抱えて列を作り、貸出しの手続きをしていた。
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 寺澤校長は「本に関心を持つきっかけになればと思う。学校の図書館と違い、本が沢山あり、新しい出会いがあり、もっと本を読んでみようと思ってもらえればと思う。今後もこのようか機会があれば利用したい」と話した。
 小樽市立図書館・野口陽一館長は「物語だけではなく、スポーツや実用書、広い範囲の本があり、本を手にするきっかけとなる。子どもがいきいきとして本を選ぶ姿を見て、これからも本を読んでもらいたいと思う。図書館へも足を伸ばしてもらいたい」と話した。