株式会社田中工業 北海道チャレンジ企業表彰受賞


challenge-tanaka.jpg 北海道チャレンジ企業表彰を受賞した株式会社田中工業(奥沢3)では、2月20日(水)、田中惣平代表取締役社長と田中惣一郎専務取締役が市長室を訪れ、中松義治小樽市長に受賞報告を行った。
 北海道チャレンジ企業表彰とは、「平成19年より始まり今年で6回目。道内中小企業の活性化を図るため、経済環境の変化に対応し、果敢に挑戦している創業まもない企業や経営革新に取り組む企業などで優れた成果を収め、他の模範となる企業を表彰している。
 対象として、道内に主たる事業所を持つ中小企業で、経済環境の変化に対応し攻めの経営を実践し、安定的な経営を収め、地域経済、社会の貢献している企業とし、「創業部門」は創業5年以内の企業で、「経営革新部門」は創業5年を超えていることを条件としている。
 今年度は、「創業部門」・「経営革新部門」いずれも9社の応募があり、2月19日(火)に、道庁本庁舎知事会議室で表彰式が開かれ、「創業部門」に3社、「経営革新部門」に田中工業を含めて3社が選ばれた。田中工業以外は、札幌市の企業だった。
 株式会社田中工業は、昭和27年に創業。銑鉄・鋳物製造。現在、小樽の若手市民が働き、平均年齢34.6歳。「かつて、公共工事用資材を生産していたが縮減により、機械部品や高層建築物の部品製造を手掛け、公共事業中心の経営から転換を図り、鉄道車両部品事業へ参入。トヨタ生産方式を導入した結果、ほぼ皆無だった非公共企業事業関連の売上比率は、現在約40%程度まで上昇している」などが選定理由となった。
 報告を受けて中松市長は、「大変素晴らしいことです。受賞したことで自分達が作っている物への励みになり自信になる。小樽市でも雇用の問題があり、企業が元気を出さなければ雇用は生まれない。子ども達を育てられる環境を作りたい。市政にぴったりの企業です」と栄誉を称えた。
 田中社長は、「小樽市の推薦をいただき受賞できた。やっと後継者、人脈、人材育成を行い、辿りついた。小樽からスタートし、道内隈なく国土交通省などと提案しながら、より良い会社を作って行こうと、地域との共生を図り、コンプライアンスを守り、従業員の雇用を守り、工場の環境に配慮したい。違う分野にもチャレンジし、なお一層の努力をしていきたい」と話した。
 同社は、下水道のマンホールの蓋の更新事業を行い、通行量にもよるが1日3,000台を超える状況では15年としている。札幌市3,000個、小樽市では170個年間更新している。根室、稚内、利尻、礼文なども更新事業がある。奥尻のマンホールもすべて小樽産である。安全対策としてゲリラ豪雨対策等、デザイン一新と構造を変え、安心安全を求めた物を提供していきたいと話した。