日本消防協会が寄贈 消防団多機能型車両


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 財団法人日本消防協会より、小樽市消防本部(花園2)へ「消防団多機能型車両」の寄贈があり、2月28日(木)10:00より、消防本部車庫内で受納式が行われた。
 同協会4名、中松小樽市長をはじめ消防団職員16名、第8分団管轄の連合長会長3名が出席のもと、財団法人 北海道消防協会・鈴木英昭事務局長から、交付状と記念キーが中松義治小樽市長へ授与され、市は表彰状を贈呈した。
firecar2.jpg 同協会の寄贈は、平成19年度から始まり、北海道では、札幌市と七飯町に1車両ずつ、今回の小樽への寄贈は、北海道では3台目となる。多機能型消防車両(800万円相当)は、救助、消火活動を支援する資機材を搭載し、長橋、幸、オタモイ方面を管轄する小樽市消防署長橋出張所車庫に配置し、第8分団(和田一志団長・団員55名)車両として、管内の火災や各種災害現場へ出動する。
 同協会・鈴木事務局長は、「一昨年の東日本大震災以来、消防団においても相互に応援し合うことが被害を最小限に食い止める有効な手段の一つとして考えられている。消防団は、地域防災の要であり、自分達の町は自分達で守る自立防災の柱でもある。小樽市は、小樽運河を中心とした観光都市として全国に知られ、観光客の増加は町の繁栄に繋がる一方で災害時には、観光客の方々の安全を如何にして守るかが課題となる。消防には地域住民のみならず、世界中から訪れる観光客の安全を守る義務がある。災害現場における大きな力となると考える。配置した消防団には、安心安全を守る活動の中心となることをお願いしたい」と挨拶した。
firecar3.jpg 中松市長は、「大変感謝している。小樽市では、防災対策は優先的に取り組むべき課題で、安心安全なまち作りを進めているところ。特に消防団は地域防災の要であり、装備の充実が強く求められている。今回、寄贈された多機能型消防車両は、本日から消防団第8分団に配属し、災害の最前線で活躍が期待される。大切に使わせていただきたい。小樽市民の安全安心のために頑張りたい」と謝辞を述べた。
 小樽市消防団の島元隆男団長は、「本日より訓練を重ね、より多くの災害現場で活躍できるよう精進します」と決意表明した。
 寄贈車両の概要は、いすゞエルフ・4WD。全長5.15m、全幅1.80m、全高2.40m。最大積載量2,040kg以下。乗車定員6人。
 主な積載資機材は、火災活動だけではなく、救助活動も支援する資機材を多数積載。可搬消防ポンプ。電動式コンビツールは、切断はもとより、引き裂き開くことができ、開かなくなったドアの開削として使用される。エンジンカッター、ボルトカッター、4つ折足付担架、チェーンソー、自動対外式除細動機、牽引ロープ、救急セット・ストライカーなど、LEDライトや狭い車庫内でも作業ができるようにドアが小さく開くようになったなど改良された最新型。
 配置後は、消防との連携を図り、資機材を有効活用するため団員は訓練に励むことになる。
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