小樽工業高等学校在校生とOB会で行う「楽画(らくがき)展」が、3月13日(水)から17日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開かれている。主催は小樽工業高校美術部OB。
楽画会展は、毎年この時期に開催し、「子どもの様に楽しい気持ちで、落書きを画きたい」そんな言葉から始められた。
OB会から16名(家族も含む)と同校美術部員8名と敦賀英勝顧問を含む8名の、色鉛筆、水彩、油彩、木炭、切絵、デッサン、粘土、イラストなど52点を展示している。
テーマは自由で、個々が描きたい物や表現したいものを1年以内に製作した作品を展示している。OB会の作品は油彩画が多い中、運がっぱのCG作品や、ゴールデンボンバー4名の似顔絵を色鉛筆で描き特徴を上手く捉え、そっくりに仕上げた作品が並ぶ。
当番で会場に来ていた同校美術部長の野口明代さん(3年)に、印象的に思う作品を尋ねると「小熊淳さん(1982年卒)『東京湾の夕暮れ』は、ラメを入れ良く見るとキラキラと光り綺麗。石塚勝さん(1982年卒)の女性の裸体は柔らかく描き素晴らしい。また、高橋博行さん(1979年卒)の『ノース・ショア』の海の色が綺麗で印象的」と答えた。
野口さんは、3月1日に卒業式を終え、在校生としては最後の出展となった。「夏風楽」と「謌」の2作品を出展。「夏風楽」は、後志高文連に出展した作品で、夏の思い出を1つの作品のまとめ、写真を切取ったり、ビーズを貼ったり、コラージュ作品に仕上げている。
野口さんは、「作品展を開催し、OB会の方々の作品を見ることも楽しみとなり、次回はこうしようなど、作品を見ながら発想が浮かび油絵が描きたくなる。春には、専門学校へ進学し、グラフィックデザインを学ぶ。来年はOBとして出展したい」と話した。
楽画界展 市立小樽美術館1階多目的ギャラリー
3月13日(火)~17日(日)9:30~17:00(最終日〜15:00) 入場無料