"やなせたかしの世界展" 貴賓館で開催

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


yanasetakashiten1.jpg 株式会社貴賓館(祝津3)では、隣接する旧青山別邸(国登録有形文化財)創建90周年記念事業として、「やなせたかしの世界展」を、3月15日(金)から4月14日(日)まで開催する。
 3月15日(金)9:00から同館1階ホールで、「やなせたかしの世界展」オープニングセレモニーを開催。同館・佐藤美智夫オーナー、同・佐藤裕子代表取締役社長、中松義治小樽市長や関係者が出席。高島幼稚園27名の園児と引率職員3名が招待された。
 やなせたかし氏は、子どもを中心に絶大な人気を得ている「アンパンマン」の生みの親で、誰もが知っている「てのひらを太陽に」の作詞者でもある。また、詩人、画家、編集者など多様な人生観を持ち、各地で展覧会を開催。94歳の今も創作意欲を持ち続ける現役。貴賓館と同じ世代を歩んできたということで記念事業の開催に至った。北海道では、1993年の釧路開催以来2度目で、道央圏では初めての開催となる。
 主催者を代表して佐藤オーナーは、「『アンパンマンマーチ』と『手のひらを太陽に』は、東日本大震災で避難所から一番リクエストがあり、ラジオを通してみんなを元気づけたと聞いている。やなせたかし氏の作品は、どれも温かくユーモアがある。皆様のご来場をお待ちすると共に、平和でより人に優しい世界となるよう心から祈念したい。小樽市の発展のためにも頑張りたい」と挨拶した。
yanasetakashiten2.jpg
 中松市長は、「旧青山別邸90年となり、ひとつの企画事業として『やなせたかしの世界展』を開催。市内はもちろん、市外からも多くの人に貴賓館に足を運び楽しんでもらいたい」と祝辞を述べた。
 同館1階でグッズを販売、2階と3階を特設会場として普段の宴会場を美術品を鑑賞できるよう改装し、アンパンマンの水彩画・アクリル画や、絵本、雑誌「詩とメルヘン」で使われた原画、水彩画、直筆の詩など、アンパンマンに限らず、やなせ氏の多彩な作品を約130点を展示。「愛と正義、平和を希求する」というテーマで、世代を超えて楽しめる作品内容となっている。
 セレモニー終了後、全国で「やなせたかしの世界展」を実施している7彩社・中村辰治社長が作品の説明やアンパンマンの誕生秘話を解説。「メルヘンという言葉を定着させたのもやなせ氏であり、最初のアンパンマンは、メタボでぼろぼろのマントを着て空を飛んでいた。この時代からすでに、お腹をすかせた子どもにパンを与えて助けるというテーマが始まっている。すべての作品で、自分が犠牲になっても相手を助けるという博愛精神が流れている」とし、やなせ氏の自画像の代わりにしたキャラクター「やなせうさぎの日常」について、「人を攻撃しないうさぎの優しさを、自分も目指すという意味でやなせうさぎが誕生した。1日の自分の生活を表した作品」と説明した。yanasetakashiten3.jpg
 来場者は詳しい説明を聞き、より一層やなせ氏の深い世界を知ることができた。高島保育園の園児達は、一列に並び、楽しそうに鑑賞。引率の先生は、「素晴らしいと思う。当園では、送迎バスや先生達のエプロンにもアンパンマンを付けて親しんでいる。子ども達は、みんなアンパンマンが大好き。みんな会場へ来てとても喜んでいる」と話した。
 来場者1番となった、貴賓館近くに住む菊池陽稀君と香鈴ちゃん親子は、「近所なので着いてみると1番だった。子ども達は、いつもアンパンが好きで見ている。コンテを見るのは初めて。近くで開催されて良かった」と話し、陽稀君は、飾られた作品のアンパンマンを指さしながら楽しんでいた。
 みんな大好きアンパンマン やなせたかしの世界展
 3月15日(金)~4月14日(日) 9:00~17:00(入館は16:30)・無休
 観覧料:一般1,000円、中高生600円、3歳〜小学生300円
 問合せ:小樽貴賓館 祝津3丁目63 0134-24-0024
 やなせたかし(wikipedia)