第1回定例会『学校適正等調査特別委員会』開く


0318council.jpg 小樽市議会「学校適正配置等調査特別委員会(北野義紀委員長)」が、3月18日(月)13:00から、市役所(花園2)別館第2委員会室で開かれた。
 冒頭、小樽市教育委員会は、地区別実施計画づくりに向けた懇談会等の概要、学校再編ニュース、統合協議ニュースについて報告した。
 その中で、色内小学校の校区を3つに分け、稲穂小学校、手宮地区統合小学校、長橋小学校とそれぞれ統合する。校区の分け方は、稲穂小学校との統合は稲穂4丁目及び色内2丁目、手宮地区統合小学校との統合は25~27番を除く稲穂5丁目及び色内3丁目、長橋小学校との統合は長橋1~2丁目及び稲穂5丁目25~27番地。統合時期は、平成28年4月を目途とするとした。懇談会での保護者から、新しい学校づくりに向け統合協議会で前向きに考えていきたいとの意見があったことを報告した。
 また、中央・山手地区の中学校再編について、平成22年度に開催した地区別懇談会以降、中央・山手地区について、小学校と中学校校区が縮小していることから、小学校の再編を先行することとし、小学校の再編に伴い、校舎が空く最上小学校の校舎に、松ヶ枝中学校が移転することが適切であると説明したため、松ヶ枝中学校の移転が恒常的な対策であるかのような誤解を生じさせていた。
 教育委員会としては、この移転は、松ヶ枝中学校の老朽化対策として暫定的な措置である旨を説明。これまで、中央・山手地区の再編について、地域・保護者と話合いを進めてきた。中央・山手地区の中学校の考え方については、現在小中学校の連携や近隣の南小樽地区の中学校の校区の再編なども視野に入れながら、検討を進めている。現時点ではプランを示すまでには至っていないと報告。
 各委員は、この報告に関してや中央・山手地区について、統合跡地や地域を理解する学習について質疑を行った。
 共産党・小貫元委員は、生徒が通う長橋1丁目から長橋中学校への距離と西陵中学校への距離について質問。教育部主幹は、「長橋1丁目から長橋中学校までの距離は2.7kmとなり、西陵中学校までは1.4kmとなる」と答えた。さらに、「長橋1丁目の生徒にとっては、西陵中学校へは半分の距離で通えることになるが、それでも原則長橋中学校に通わなければならないか」の質問に、教育部主幹は、「学校選択制度ではなく指定しているので、小学校の連携を考えるとこのような分け方になる。指定校変更制度の中では距離の用件もあるが、今のところ報告はない」とした。
 また「長橋1丁目の校区は、現状では西陵中学校なら、西陵を残す可能性があるので、西陵中学校へと答えるべきである」について、教育部副参事は、「中学校と小学校の連携を図り、中学校への校区についても議論していきたい。色内小学校は、平成28年4月なので、今後話し合い課題としたい」と答弁した。
 自民党・酒井隆行委員は、地域を理解する学習について、祝津小学校が閉校し、4月から高島小学校へ統合し、地域の教育が期待されるが、その取り組みについて質問。指導室主幹は、「地域を理解する学習は、高島小学校では、ふるさと学習の推進ということで、地域の資源が豊富なので活用。ふるさと教育の再構築を計画している。具体的には、水族館、にしん御殿、水産加工業、漁業者の皆さんなどが資源を活用し、教育活動を展開。学年ごとに学習のねらいがあり、社会科の時間、生活科、総合的な学習での活用となる」と答弁。同委員は、「工夫し感性を磨くことも勉強し引き出してもらい、教育の向上につなげてもらいたい」と述べた。