多彩な表現!小樽水彩画会小品展


otarusuisai1.jpg 第66回小樽水彩画会小品展が、4月17日(水)から21日(日)まで、市立美術館(色内1)1階多目的ホールで開かれている。
 小樽、札幌在住の22名・40点の作品を展示している。毎年8月に、広い会場で大作を中心に発表していたが、今年度は残念なことに広い会場が取れず、20号以下の小品展と題しての作品展となった。
 小樽水彩画会は、1948年(昭和23)年に会員10名で創立。66回目となる絵画展は、道内でも古い絵画展だという。現在、笹川誠吉氏が会長を務め、50〜90歳代の22名の会員で、中には、道展、日本水彩画会、連盟などの会員会友や小樽市展委員などベテラン会員が多く、レベルの高い作品展となっている。同会の活動状況は、月に1度小樽市生涯学習プラザ(レピオ)に作品を持ち寄り例会を開き、厳しく批評することもあり、水彩画の普及と啓発活動、会員相互の親睦を図り、絵画に対する研修を深める活動を行っている。
 会員最高齢者の中島光榮さんは、「蝶の舞う丘」をアクリル画で出展。色鮮やかな花畑に蝶が舞う様子は印象的。黒澤文子さんの「春風にのって群来」は、祝津の日和山灯台と鰊御殿をバックに流れるように元気に泳ぐ鰊の姿を描いた作品。他にも太田喜久代さんも「春告魚」と題し、生き生きとした鰊を描いている。
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 笹川会長は、中泉勇さんの作品「ほおずき」「静物」について、「色が綺麗で違う印象。テクニックで見せる絵」と高く評価した。また、「見たものを絵で表現し、どれだけ自分の気持ち・感情を訴えかけられるか、見る人に感じてもらえることが基本。見る人に感動が伝われば良い」と話した。
 以前この会に入会していた市内女性(80)は、「絵画展を楽しみに来た。皆さんベテランで上手。それぞれに個性があり良いと思う。中でも猫が生き生きと描かれ、今にも飛び出してきそう。水彩画は手軽で描きやすいと思う。現在は違う教室へ通い、描くことが楽しみ。続けて良かったと思う」と話した。
 初心者も含め新会員を募集している。問合せ 0134-34-0111 事務局・三留
 第66回小樽水彩画会小品展 市立美術館1階多目的ホール
 4月17日(水)~21日(木)10:00~17:00(最終日16:00)