海路にも春! 観光船運航の安全祈願祭

 長い冬が終わり、小樽の海にも春が到来し、海の観光シーズンもGWを前に幕を開ける。
 ニセコ積丹・小樽海岸国定公園の海と断崖の絶景が楽しめる小樽海上観光船は4月26日(金)から、屋形船は27日(日)から運行を開始する。
 今年度の安全を願う「観光船運航安全祈願祭」を、4月24日(水)11:00より、小樽市産業港湾部港湾室内(港町4)内航船客公共待合所で、株式会社小樽観光振興公社・山田厚代表取締役をはじめ、中松小樽市長、海上保安部、北海道旅客船協会、港湾関係者ら25名が出席して行われた。
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 公社桟橋に停泊する観光船「祝津号」と「オタモイ号」、屋形船「かいよう」へ、水の神様を祀る水天宮の駒木章宮司による安全祈願の祝詞が上げられ、出席者全員で玉串拝礼し今年の運航の安全を願った。
 山田代表取締役は、「観光施設の冬眠が終わり、当社でも祝津に停泊していた3隻の船の塗装を行ない準備を始めてきた。屋形船には観光案内人が乗船し、小樽港や防波堤の建設歴史などを紹介する新たな計画に期待していただきたい。祝津号とオタモイ号は、今年で最後のシーズンとなる。昭和57年に公社設立当時に海上観光事業に使う船として、昭和51年に建造した船を購入した。37年間、小樽の海上観光を引っ張って来た。船体、エンジンの老朽化が進んでいる。造船所を全国へ公募し審査をして決める予定をしている。来年の祈願祭は新しい船で迎えられると、大きな希望を持ち準備をしていきたい」と挨拶。
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 中松市長は、「小樽は海の恵みをいただきながら発展してきた町で、海上観光船は重要で、ニセコ積丹・小樽海岸国定公園でもあり、海上から見る観光は、市民や観光客に大変喜ばれている。海上観光を安全に安心して楽しめるように運航してもらいたい。来年は新しい観光船を導入し、楽しみにしている。事故のないように有終の美を飾ることができるよう願う」と期待した。
 今年度の運航期間は、「祝津号」「オタモイ号」は、4月26日(金)〜10月14日(月)。屋形船「かいよう」は、4月27日(土)〜10月14日(月)の土・日・祝日のみ運航を予定し、貸切予約も受け付けている。また、屋形船では、従来の音声テープ案内から、観光ガイドクラブのメンバーが交代で乗船し、生の声で防波堤や小樽港の歴史や案内を行う予定となっている。
 小樽観光振興公社-運行時刻・乗船料金