久しぶりの春の日差し!桜日和に市民繰り出す


 5月17日(金)、春の日差しに見舞われた小樽市内では、13:00に15.3℃を記録し、太陽が久しぶり顔を出し穏やかな日となった。
 小樽市街の開花の”標本木”とされている小樽警察署(富岡1)前庭にあるソメイヨシノは5月13日に開花し、市民に桜前線の到来を告げていた。
 その後、暖かい日が続かず、一気に花咲く年もあるが、今年はゆっくりな開花となった。市内の桜の名所で知られる小樽手宮公園内の緑化植物園では、朝から大勢の花見客が訪れ、園内の駐車場は満車となった。13:00現在で1,200人が訪れ、閉館までは、1,500人の来場を予想している。

 緑化植物園内緑の相談所職員によると、「5月11日(土)にエゾヤマザクラが咲き始め、5月17日(金)現在では、エゾヤマザクラが7分咲きで、ソメイヨシノは開花が遅れている。園内には、70本の桜の木があり、見頃は4~5日後となる。同じ桜の種類でも、樹齢や日当たりの違いなどの個体差により開花に違いがあるのも楽しみのひとつ」と話す。
 園内には、ハクモクレンやベニコブシ、レンギョウ、ヒュウガミズキが開花し、来場者を楽しませていた。例年では、ハクモクレンが桜より先に咲いていたが、今年は桜が先に咲き始め、ハクモクレンは蕾の状態のものも多く、梅の花も蕾のままとなっている。
 ピンク色の可憐な花をつけた桜の木の下では、写真愛好家が三脚をセットして撮影していたり、友人やカップルなどそれぞれのスタイルで桜を撮影していた。施設や学校などの団体客も、桜を楽しみに来ていた。ハウチワカエデのある芝生には、腰をおろし弁当を広げる人も多く、穏やかな春の日差しの中で、桜の季節を満喫していた。
 市内赤岩在住の2人連れは「天気が良かったので、赤岩から歩いて桜を楽しみに来た。まだ、咲いていない木も多く、これから楽しめそう。久しぶりのお天気でお弁当を持ってきた」と春を楽しんだ様子だった。

 市内での桜開花状況は、天上寺(入船4)は蕾。水天宮(相生町3)は咲いている木もあるが、5分咲き。小樽運河公園(色内3)では、赤い靴親子像の回りの桜が開花。小樽総合博物館(手宮1)は敷地内の桜は開花しているが、貯水塔の桜は、蕾の部分もあり満開にはもう少しかかりそう。南小樽駅の桜は5分咲き。週末は、晴れ時々曇で最高気温も18℃前後となる予報。花はきまぐれ!満開が気になる日が続く。