生ごみを堆肥に!小樽消費者協会リサイクル教室


syouhisyakyoukai.jpg 小樽消費者協会では、リサイクル教室「ダンボール箱で生ごみを堆肥化しよう」が、6月17日(月)、13:00から消防庁舎(花園2)6階講堂で開かれ、20名の定員を超える人気の講座となった。(写真提供:小樽消費者協会)
 平成13年から20年まで、生ごみを堆肥にする講座を開き、多くの人々に生ごみの堆肥化を教えるコンポストの達人で、江別在住の藤原笑子氏が講師となり、藤原氏の経験と受講者のアンケートを参考に作った資料が配布された。
 用意するものは、ダンボール箱と、ピートモス(土壌改良材)15ℓ、もみがらくん炭(籾を煙で燻して水分だけをとばし、炭の状態で止めたもの)10ℓ、温度によって堆肥化の状態を知る棒温度計、かき混ぜる道具、通気性を良くするために箱に下に置くための木片やガムテープの芯4個。ダンボールは四隅を補強し、底にはダンボールを敷き2重にする。
 ダンボール箱による堆肥化の特徴は、手で混ぜるだけででき、ダンボールは空気を通し、保湿性に富み、水蒸気を通す。年間を通じて室内で使用できる安価な材料。生ゴミを減らし、堆肥として有効に使える。
 注意事項として、生ごみはできるだけ細かく、新しいものを入れる。腐ったものは臭いの原因となり、よくかき混ぜると微生物は活発に働く。15℃以上で雨に当たらない場所に置き、夏場は物置や車庫でも良い。
taihika.jpg 始めて10日くらいまでは、1日500g~600gまでの生ごみを入れ、よくかき混ぜる。最初は温度は上がらない。生ごみの7~8割は水分でカサが増えず、2週間後には、微生物が働き生ごみが消化される。温度も30℃以上上昇。2~3ヶ月後、黒土を混ぜてさらに1~2ヶ月後、微生物の活動能力が低下(固まり状態)してきたら終了。容器を移し変えて時々かき混ぜ、1、2週間寝かせる。寝かせる期間が長いほど良い。完成した堆肥を畑に使う。この時期に作ると秋までに完成し、畑にまき、越冬させ、春には良い土壌となる。
 処理できるものは、野菜くず、肉類、魚、魚の骨(熱処理したのもの)、麺類、茶殻、一般的に食べられるもの。処理しずらいものは、果物の芯、たまねぎの皮、梅干や果物の種、皮、処理できないものは、牛、豚、鳥の骨、かにの甲羅、貝殻、食品以外のもの。
 藤原氏は、「もったいないの精神で、生ごみを減量させ、循環型の社会を目指している。実際に生ごみを減し、ごみ袋も小さいサイズで間に合うようになる」と話した。
 受講した市内在住の本間正一さんは、「魚類を入れても良いことがわかった。新たな発見をして大変役に立った。堆肥を使うとひまわりも大きく育つ」と満足した様子だった。