多彩なアート作品が集合 "かなたart circulation"


artcirculation2.jpg 多彩なアート作品が会場を彩る「かなたart circulation」が、7月9日(火)から15日(月・祝)の7日間、市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリーで始まった。
 様々なジャンルで活躍中で、以前小樽在住だった作家や、小樽にアトリエを持つ作家など、小樽にゆかりのある現代美術作家16人が出展している。
 それぞれに個展を開催し、別の組織に加入している作家も多い。2010年に始まり、今年で4回目となる同展覧会は「それぞれの作家同士が、個々の表現を通して、交流する場を形成し、お互いに刺激を与え合いながら、より高次の表現を目指す」としている。
 絵画、立体造型、写真、映像、インスタレーションと、多彩な作品が来場者の目を見張った。
 佐渡富士夫代表は、「この機会に、風景画、静物画ばかりではなく、抽象的なものを含めた現代美術に、ぜひ親しんでもらいたい」と来場を呼び掛けている。佐渡さんは、同展覧会初の美術館前庭に作品を展示。木を積み上げたもので、作品名はまだないという。
artcirculation1.jpg 今回初出展の328さんの映像作品「SHI-ZEN」は、北海道の冬山や小樽の四季を、70分間の映像に収めている。20年前から映像を撮影し、太陽の光を取り入れた山や空の映像など、北海道の冬山をメインゾーンに撮影し、自然の素晴らしさや地球が回っていることを見てもらいたい。かなた展のアートは自由に表現している。軽い気持ちで見に来てもらうきっかけが、自分の役割かもしれないと思った。空や雪山などの遠い存在の物を、動画で見せ、多くの人に伝えたい。まだまだ模索中」と話した。
 初回からずっと参加している小川豊さんは、今回、「心のひだシリーズ」の4枚を出展。「目に見えない心の形を描いた。昨年は青、今年は赤を書きたいと、自然に任せた作品づくりをしている」と話した。
 会場に木を持ち込み、展示空間を使ったインスタレーション作品「クロスとポートレイト」(松田研さん作)や、プラスチック系の建築材料に針金を入れてカーブを表現した立体造形作品「Arcs on the globe」(高橋一文さん作)など芸術性の高い作品が並んでいる。

 かなたart circulation vol.4
 7月9日(火)~15日(日)10:00〜17:00(最終日16:30) 入場無料
 市立小樽美術館(色内1-9-5)市民・多目的ギャラリー