全道中学生による「海の絵画展」 長崎屋小樽店


uminokaiga1.jpg 社団法人北海道海事広報協会が主催する「海の絵画展」が、7月12日(金)から19日(金)まで、長崎屋小樽(稲穂2)1階公共プラザで始まった。
 公益財団法人日本海事広報協会の「第50回全国中学生海の絵画コンクール」の北海道審査会で入賞した作品40点を展示している。
 海に囲まれ、生活と結びついている「海」の重要性を周知し、関心と理解を深めてもらうことを目的として、7月を海の月間、7月15日を海の日と定めている。国土交通省が中心となり、海事関係団体、地方公共団体等の協力で、期間中さまざまなイベントを開催。同絵画展もそのひとつで毎年開催されている。
 今回は、全道18中学校中193点の応募があり、6月18日に北海道審査会を開催。金賞1点、銀賞3点、銅賞6点、佳作30点を選出した。「外航船を含め幅広く、丁寧な作品の応募が多かった」と審査員から講評を受けた。
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 全国コンクールへは、今年度新たに外航商船賞を設け、外航路商船を描いた作品の中から12点が応募。銅賞1点。全国船舶無線協会会長賞1点、佳作に1点入賞した。
 留萌市立港南中学校2年の舛田千依さんは金賞を受賞。全国展では特別賞・外航商船賞金賞も受賞。同・檜森夢佳さんは銀賞と、全国展で銅賞・外航商船賞銀賞を受賞している。
 北海道海事広報協会の川野事務局長は、「ここ4、5年、小樽市内の中学校からの応募がなく、とても残念。港町小樽をPRしているが、青少年には伝わっていないようだ。来年は市内の中学校を回り、案内を配布したい」と話した。
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 会場では、買い物客らが立ち寄り、冬景色を背景に岸壁に停泊する船を描いた作品や帆船海王丸を力強く描いた作品、モーターボートから海上保安船、フェリーなど様々な船を題材に写実的に描いた作品が多い中、色とりどりの魚を泳がせた夢のある作品もあった。
 市内の女性は、「たまたま通りかかったので寄ってみた。皆さん、上手に描けている。小樽の子ども達は、運河を描くことが多いが、船の絵も描いてもらいたい」と話した。