オーンズの夏!春香山ゆり園オープン

 スノークルーズオーンズ(春香山)を経営する株式会社マックリゾート北海道(一ノ本達己代表取締役:本社小樽市)では、同スキー場を夏のシーズンも楽しめるよう北海道最大のゆり園にし、夏の新しい名所となるよう「オーンズ春香山ゆり園」を、7月13日(土)にオープンした。
onzelily1.jpg 雪解けの遅さや気温の低さの影響で、全体でも10輪ほど咲いているだけで、ゆりの開花は1週間ほど遅れているという。
 同社は、廃業に追い込まれた同スキー場を、全国各地からの存続の署名やファンの要望に答え、2012年8月に事業を引継ぎ、11月11日にリニューアルアオープンした。様々戦略が功を奏で、入込数を昨年度より43,146人多い92,210人と、大きく超える結果となり、初年度の営業を3月31日に無事終了した。
 夏季限定の同ゆり園は、石狩湾を望む同スキー場敷地面積100,000㎡の広大なゲレンデに、今年の4月下旬、山頂に雪が1mもある中、約50種30万輪のゆりを植栽し、ゆりが咲き誇るゆり園になるよう準備してきた。全長830mのリフトからは、石狩湾と空、色とりどりに咲くゆり畑が眼下に広がり、絶景を満喫できる。
 13日(土)8:30から、同レストラン前でオープンセレモニーが開かれた。
 中松市長は、「本日から8月25日までのロングランでゆり園を開園し、心から感謝している。春先の寒さでゆりの開花はもう少し先になるという。この期間中、多くの皆さんにゆり園を楽しんでもらいたい。この景勝の地に綺麗に咲き乱れるとのことで、夏の小樽を彩る新たな観光スポットとして、小樽になかった魅力を大いに発揮できるものと考える。地元への配慮に感謝し、今からどのように盛り上げてもらえるのか楽しみにしている」と挨拶した。

 同社・吉野晴彦取締役社長は、「4月下旬に山頂付近では、積雪1mほどあり、地中の温度が想定したよりも低い中で約30万株植えた。予定より1週間ほど開花が遅れているが、蕾は色付き、太陽に向って日々伸びている。来週には、花が咲き、素晴らしいゆり園になり、楽しんでもらえると思う。ゆりを植えるにあたりかなりの労力がかかった。管内、地元の方々からサポートがあり、ようやくオープンとなり感謝している。本社は、山を愛する企業で、スキー事業を中心に営業。日本全国で、夏事業も展開。冬と夏、地元の方々に愛される事業に力を入れている。山のすばらしい財産を預かったからには地元をいかに盛り上げ、地域の皆さんに貢献していきたい」と話した。
 開園を待ちわびた市民らが、会場へ訪れていた。ゆりが咲いていないため、入園料は無料。山頂まで無料送迎バスが運行し、リフトは運転を見合わせていた。
 山頂では、晴れ渡る空が広がり、石狩湾が見渡せる絶景の中、開花したゆりは少なく、あたり一面のゆりの蕾を見て、来場者は残念そうにしていたが、心地よい山の空気やセミの声に季節を感じ楽しんでいた。
 小樽のゆるキャラ「運がっぱ」もオープン祝いに駆けつけ、ゆり園をバックに写真撮影に応じていた。
onzelily2.jpg 市内女性は、「ゆりを見に来たが、咲いていなかった。天気が良かったからこれで良い。また、咲いている時に来たい。今年は、どこのゆりもまだ咲いていないようだ」と話していた。
 13日・14日・15日の3連休は、無料で開放する予定。予想では、8月1日前後から1週間が見頃となり、遅咲きのゆりの大輪と香りを楽しむことができる。早咲き、中咲き、遅咲きの3種類が順番に咲き、8月20日頃まで楽しめる。
 7月29日(月)は市民へ無料開放。8月3日(土)〜11日(日)夜10:00までナイター営業。馬と触れ合える「ホーススライディング」や子ども用プール、園内の花などの「フォトコンテスト」などのイベントを用意している。
 オーンズ春香山ゆり園
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