北海道建築士会小樽支部(福島正紘支部長)では、7月1日の「建築士の日」に合わせ、子ども達にものづくりの面白さや大切さを感じてもらおうと、平成14年度から市内の幼稚園や保育園に木工品を寄贈している。
今年度は、社会福祉法人小樽別院保育協会新光保育園(新光1・櫻井法道園長102名)に木製ベンチ6個を寄贈した。
青空の下、昨日落成式を済ませたばかりの園舎中庭で、1日(月)10:00から、年長組(5〜6歳)17名と同支部青年委員会(高橋明裕委員長)8名の建築士と一緒に、寄贈のベンチにペンキを塗るを体験した。
同支部は現在120名の会員で、1月前から打合せを行い、市内の保育園や幼稚園が重ならないように寄贈先を決め、、同会員がベンチを製作。子どもが2〜3人掛けられるサイズのベンチで、6つあわせると中心に空間のある六角形になり、花壇を囲んだりできるように作られている。ここ5年間は、同ベンチを寄贈。以前は、プランターや子ども達が遊べる小さなハウスを組み立てる作業を体験するなど木工品を寄贈している。
ペンキ塗り体験に先駆け、高橋委員長は、「今日の体験を記憶に残して、皆さんも家を作る仕事を目指してください」と挨拶。子ども達は、6つのベンチの前にそれぞれ並び、青年会のメンバーの指導を受けながら、初めてのペンキ塗りを体験した。
様子を見ていた櫻井園長は、「ペンキ屋さんになれるね!」と子ども達に声をかけ、「ベンチを中庭に置き、みんなで楽しみたい」と話した。
今回使用したペンキは、水溶性の茶色4L。子ども達は、小さな手でペンキをつけた刷毛を持ち、丁寧に塗っていた。開始から1時間程度で終了した。
原田大成君(5)は、「初めてペンキを塗り、わくわくして楽しかった。上手に塗れた」と笑顔で話した。
同会員が塗り残しを手直しした後、4、5時間で乾き、明日から中庭に設置し、使用する予定。