健康に生きつづける秘訣!くらしの講座


 小樽消費者協会主催の「くらしの講座」が、7月5日(金)10:00から、いなきたコミュニティーセンター(稲穂5)5階集会室で開かれ、健康に関心を持つ市民40名が聞き入った。
 「健康に生きつづける秘訣」をテーマに、小樽市保健所・秋野恵美子所長が講師を務めた。2025年問題と言われ、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、超高齢化社会を迎える。医療費などの社会保障が抱える問題が多い中、健康で生き続けるにはどうすれば良いかの秘訣について話した。
0705kurashi.jpg 本題に入る前に、これからの季節に気をつけたい熱中症について「体温が高い状態となる。暑くて汗をかいたら、汗は拭き取らず、うちわでゆっくり扇ぎ、汗を蒸発させると良い。足の付け根や脇の下、首の後を冷やすと良い」とアドバイスした。感染症についても触れ、「防げるものは防ぎ、避けられない病気には広い心で対処したい」と述べた。
 秋野氏は、「健康を保つためには、運動が基本となる体力づくりをし、特に歩くことが大切。足を丈夫にするためには、歩幅を大きくゆっくりと歩くと筋肉を使う」と説明した。また、「ストレッチを取り入れ、心を健やかに、笑顔でストレスをためず、人のために尽す生き方をする。食生活も重要となり、甘い物や油ものを好む人は、長年の食生活を改善し、食べる量を見直す。血圧を自分で測る習慣をつけ、130/85以下を目安にする。また、病気になっても、なお健康に生きるようにし、積み重ねた貴重な体験を活かし、動じない度胸や、ゆっくり穏やかに流れる時間を大切する」と語った。
 その後、質疑応答の時間が設けられ、参加者は活発に質問をしていた。
 病気になったら誰に相談するか、小樽市では24時間対応しているか?の質問に、「窓口はなく、かかりつけの医者を持ち相談する」と回答。
 膝の痛みについてや、踝(くるぶし)に水が溜まるなど、現在患っている病気について質問。秋野氏は、自らの体験も含めてユーモアを交え、分かり易く話し、参加者は有意義な時間を過ごした。
 市内70歳女性は、「先生の話では、病気と仲良く付き合ってくださいと言われたため、健康に生きるための秘訣を聞きに来た。分かり易く参考になった」と満足した様子だった。
 次回は、8月20日(火)「終活(人生の終わりのための活動)」について、葬儀スタイルや財産、保険などを書き記しておくエンディングノートを含めての講座を予定している。