人物や鳥をリアルにカービング展! あとりゑ・クレール


carving1.jpg あとりゑ・クレール(梅ヶ枝21・高橋明子オーナー)では、木を素材に人物や鳥をリアルに表現した彫刻「佐藤友保カービング展『人・鳥・ETC・・』」を、7月13日(火)から開催。
 小樽出身で小樽在住のジャズミュージシャン、2013年6月に完成したサックスプレーヤー・奥野義典氏の新作を含む30点を、同会場の1階ギャラリーと2階喫茶室に展示し、訪れる人の目を楽しませている。
 同ギャラリーでは、絵画展や作品展、コンサート、座談会、講演会など、ほぼ1月に1度開催している。2階喫茶室では、窓からの心地良い風と手宮の景色を楽しむことができる。
carving2.jpg 高橋オーナーは、今年3月に市立美術館で開催された佐藤氏のカービング展を見逃してしまったため、同じ町内に住む佐藤氏に同ギャラリーでの開催を依頼した。佐藤氏は小樽在住の会社員。18年前の小中学校工作・絵画展を訪れた際、中学生の作品の木で作ったバードカービングに出会い、さっそく彫刻刀を買い、家にあった建材を材料に、見よう見まねで作り始めたのが始まり。
 会場では、コチョウゲンボウがリアルな表情で来場者を出迎え、ヒヨドリ、カワラヒワ、メジロと本物そっくりな野鳥達が並んだ。鳥の表情を上手くとらえ、今にも飛び立ちそうな衝動に駆られる。佐藤氏の両親や義理の両親、佐藤氏の友人の母で遠藤商店の久子さんなどの人形のカービング作品が面白い。人形は、写真とともに展示され、どれだけ似ているか一目瞭然。人形が乗っている展示台は、360度見られるようにレバーがあり、人形の後姿も見ることができる。背中の表情や膨らみなど細かく表現し、その鋭い観察力にも驚かされる。
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 スズメやハマシギなどの鳥達は、羽の繊細な部分が見事に表現され、どれをとっても完成度が高い。ハマシギは、紋別市のコムケ湖で撮影した写真を見て製作し、2005年、日本バードカービングコンクールで「ブルーリボン賞」を受賞した。
 鳥と一緒に置いてある石も実は木で出来ていて、本物の石と区別が付かないほどだ。店内は、新作の人形、奥野さんの演奏曲のBGMが流れ、落ち着いた雰囲気の中で作品を楽しむことができる。
carving4.jpg 高橋オーナーは、「人形の後姿が素晴らしく、その人物の特徴が現れている。遠藤商店の奥さんは、商店の奥さんの特徴を上手くとらえ、内面的なところまで人形に現れている。とても楽しめる作品展。是非、多くの方に楽しんでもらいたい」と話した。
 佐藤友保カービング展『人・鳥・ETC・・』 7月13日(土)~25日(木)11:00〜17:00(23日休み) 入場無料 あとりゑ・クレール(梅ヶ枝21)
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