共同保育所"ポッポの家" 最後のバザー賑わう!


poppnoiebazaar1.jpg 共同保育所「ポッポの家」(清水智佳子園長・奥沢1)では、毎年恒例のバザーを、9月8日(日)10:00から、同保育園を会場に開き、大勢の人が訪れていた。
 少子化の影響で在籍児童が減少し、来年3月で閉所することとなり、惜しまれつつ、今回が最後のバザーとなった。
 同保育園は、認可保育所に入れない産休明けの子どもを持つ父母と職員による共同保育所としてスタートし、42年目を迎えた。市内の無認可保育所では、最も古い歴史を持つ。手作りの完全給食、長時間保育や一時保育、広域保育の受け入れなど、地域の保育ニーズに細かく対応してきた。現在、0歳児から年長までの13人が通っている。
 同バザーは、毎年恒例となり、父兄や小樽市民へ広く協力を募り、無償で新品の不用品を提供してもらい、園内や庭にはところ狭しと、湯のみやコーヒーカップ、大皿やバスタオル、おもちゃ、衣類などのバザー商品が並べられ、店頭では、園児の父兄やOB、職員らが協力していた。poppnoiebazaar2.jpg
 焼そばやおにぎり、おでん、ゼリーなど各50バックを格安で販売。すべて手作りで、前日から準備に取り掛かった。フランクフルトや串焼きも、お父さん達が、庭で焼いて販売した。
 また、同所OBの父親が、採れ立て無農薬のピーマンやししとう、トマトを提供し、1袋100円で販売していた。手編みのマフラーや靴下も格安で販売。祖父母からの寄附もあるという。
 バザー品を見ていた女性は、「近所だから毎年利用している」と話し、日用品を手に沢山持っていた。毎年楽しみにしている人も多く、開店30分前から待つ人もいたという。
 
 園内には、家族連れが詰めかけ、子どもの声などが飛び交い、ゼリーやジュースを味わいながら、大いに賑わっていた。
poppnoiebazaar3.jpg バザーに参加し10年になる母親は、「多くの父兄やOBの方が手伝い、父兄との繋がりが強い。来年閉所することになり、良い保育所だったと思う。食事も無農薬や低農薬の野菜を使い、おやつも完全手作りだった。畑で野菜作りを体験したり、名残惜しく残念です」と話した。
 清水園長は、「沢山の協力に支えられ、ここまで来られたと思う。42年が過ぎ、少子の影響で閉所となった。預けたい人はいるが、保育料が高い。道に補助金を要請したが、実現できなかった。建物の補修など維持費が大変だったが、民家があったので、ここまでこられたと思う」と42年間を振り返った。
 10月5日(土)10:00から奥沢会館(奥沢1-14-12)で、ポッポの家が主催する「どんぐり工房」人形劇公演を開催。オカリナの音色が奏でる中、人形劇を楽しむ企画を予定。入場無料。
 問合せ 共同保育所ポッポの家 0134-33-0918
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