第7回小樽クラッシックカー博覧会 総合博物館

 第7回小樽クラッシクカー博覧会が、9月1日(日)9:30から、小樽市総合博物館(手宮1)で開催され、バイクや三輪車を含む約110台の愛車が集結した。
 入館者数も2,500人を越え、同会関係者も150人が来場。7:30に搬入を開始、16:00過ぎまで会場はクラシックカー愛好家が集まり、大勢の人々で賑わった。
0901classiccar1.jpg 主催する小樽クラッシクカー博覧会実行委員会(松本誠一実行委員長)は、「クラッシクカーの愛好者たちが全国から集い、ご年配の方々には若き日の想い出と懐かしさをプレゼントし、明日を担う若者には自動車の歴史や変遷とクラッシクカーの文化的価値をアピールする」ことを開催趣旨としている。
 参加車両基準を、第1回以来の「昭和63年(1988年)以前に製造された」という基準を見直し、「昭和63年(1988年)以前に製造された二輪車及び三輪以上の国産車・外国車及びそれらの同型車で平成5年(1993年)以前に製造されたもの」とし、今年で車年齢が20年となる同型車の参加を認めた。また、現状で車検が通る車両としている。
 会場には、所狭しと自慢のクラシックカーが、昨年より30台ほど多い110台の愛車・名車が並び、来場者の目を楽しませていた。同館正面玄関前にも展示され、会場周辺は、クラッシクカーで溢れた。
0901classiccar2.jpg 松本委員長は「昨年から参加車両基準を見直しこともあり、クラッシクカーの申込みも年々増え、愛好家も来場者も増えている。クラシックカーは、今の車にないキャブレーターなどが吸気系で、純正から社外品へ取り替えたり、楽しめることが魅力となっている」と話した。
 「博覧会ではトヨタ系が多く集まる傾向があるが、昨年の日産のボンネットバスに続き、今年は、いすゞのボンネットバスを出展。試乗体験ができるなど見所が多い」と担当職員は話す。
 昭和39年や昭和43年のマツダオート三輪や、トヨタ自動車の歴代名車コロナが並んだ。昨年同様、展示中一番古い車は、昭和34年の日産オースチンA50ケンブリッジだった。各愛車のオーナーやクラッシクカーに大変詳しいスタッフが展示車両の説明をしていた。
 北海道在住の車カタログコレクター小林氏による「旧車カタログ展示会」が同館常設の列車の中で開かれていた。
 中央バスのボンネットバス「まき太郎」の試乗会も開催。10:00から15:30まで30分おきに発車し、同館周辺を5分間運航し、来場者を楽しませた。
 また、茨城県在住の小嶋幸夫さん所有の昭和43年のいすゞボンネット(29人乗り)も、希望者を乗せて試乗体験を開催。岩手県大船渡の鉱山での送迎車として使われたいた。山道のため四輪駆動が特徴。

 札幌市豊平区在住の庄子秀嗣さんは、1978年のシトロエンGS(1,200cc)のオーナーで、ずっとこの車が好きで乗り継いでいるそうだ。1971年にヨーロッパでカーオブザイヤーを受賞した名車。気に入っているところは、「ハイドロニューマチックシステム(エアサスペンションの一種)と言って、油圧を加減することにより車高を調節したり、メカニックの塊のような車。乗り心地も最高。故障は自分で直し、国産の部品と取替えたりする。今年9月に車検となり、次ぎのシトロエンCX2500GTIに乗り換える予定。この博覧会のために整備に力を入れている。冬は錆びるので乗らない」と愛車について語った。
 16:00から閉会式が行われ、解散となった。旧車が次々と会場を後にし、来場者は名残惜しそうに見送っていた。
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