高齢者の被害を軽減を!シルバー防火の集い

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 平成25年度シルバーふれあい防火の集いが、9月13日(金)10:00から小樽市公会堂(花園5)大ホールで開催された。
 市内32の老人クラブから小樽市シルバー連合防火クラブ員76名が参加し、気象情報の活用や高齢者への防火防災対策についての話を聞いた。また、8月23日倶知安で行われた「第65回北海道消防大会」で、小樽市シルバー連合防火クラブへ公益財団法人北海道消防協会長表彰(優良消防関係団体)を受賞したことを報告。主催は小樽市消防本部、小樽市少年婦人防火委員会。
silverbouka1.jpg 同研修会は、平成2年に開催した小樽市シルバー連合防火クラブ第1回大会を前身とし、平成7年から毎年開催し、今年で20回目となる。「火災や災害の発生により犠牲となる高齢者の増加が予想される状況を踏まえ、高齢者世帯の自主防火・防火体制の確立、高齢者相互の連携協力による防火思想の普及啓発を推進する契機となること」を目的としている。
 講演に先立ち、青山光司小樽市消防長から小樽市の火災発生状況が伝えられた。「9月12日現在の今年の小樽市火災発生件数は29件。最近ではもっとも火災の少ない昨年よりさらに8件少ない。火災により亡くなった人は0人で、昨年3月から545日間、火災による犠牲者が発生していない」と報告した。
 また、「これから暖房器具を使用する季節を迎え、火災発生件数が増える季節となるが、消防本部としては、火災予防に全力で取り組み、火災の減少傾向を維持していきたい。火器の取扱には充分注意していただきたい」と挨拶。
 続いて、小樽市老人クラブ連合会白井正孝会長(同防火クラブ会長)は、「以前より火災が起こると必ず高齢者が犠牲になると聞いていた。逃げ遅れなど自分達の力で悲惨なことが起きないよう、研修会を開き火災が減少し、死者が0の報告を聞き、成果を得ることができうれしく思う。火災を起こさない、自分達の命は自分で守るという気持ちをさらに強く持ってもらいたい。本日の学習を持ち帰り、防火啓発に尽力してもらいたい」と挨拶した。
 札幌管区気象台技術部予報課の山下日出雄予報官から「気象情報の活用」についての講演が行われ、北海道で起きた過去の災害から、気象災害の実態や危険な箇所、どうすれば被災を回避できるか、または規模を小さくできるかについて話を聞いた。
silverbouka2.jpg また、最近多く発生している大雨、集中豪雨について、バターン別で紹介。単独の積乱雲による局地的大雨は、10分間で99mm、排水が追いつかない。特徴は、短時間で危険な状態となり、離れた場所でも影響。注意報基準未満の雨でも災害の発生がある。今年9月に埼玉や千葉で発生した竜巻は、記憶に新しい。どこでも起こり得ることで、小樽でも過去に発生したことがある。雷、突風による竜巻は、発達した積乱雲に注意。今年3月の中標津町他で9名が命を落とした大雪・暴風雪による災害についても天気図を使い解説した。
 小樽市ハザードマップを利用し、自分の住んでいるところはどんな危険があるのかを知り、土砂災害警戒区域についても調べておく。自然が相手のため、何が起きてもおかしくない心構えが必要。危険性を認知し状況を判断して行動する。その時、気象情報を知ることが大切で、災害気象情報を使いこなす。気象情報は事前に予報し発表している。中には、指定河川洪水情報、土砂災害警戒情報、記録的短時間大雨情報、竜巻注意報(有効時間1時間先)など、実際に発表される情報を説明した。
 最後に、「自分の命は自分で守る気持ちで正しい行動をとる。防災情報を活用し、隣近所で助け合い、地域全体の命を守る」と締めくくった。
 続いて、同消防本部予防課・入井直樹予防係長が「高齢者に対する小樽市の防火・防災対策」について講演。
 「市内では様々な取り組みが行われ、小樽市女性防火クラブ、幼年・少年消防クラブなどの協力のたまもので、少ない火災件数が実現した。火災の中でも住宅火災の被害の減少を目的としている。火災統計に基づき、交通事故発生率と火災発生率を比較し、建物火災は、交通事故の25分の1の発生と少ないが、建物火災の死亡率は、交通事故死亡率の7.5倍となり、起こる回数は少なくても、発生すると死亡に至るケースが多い」と説明した。
 また、「これからの季節は、火器を取り扱うことが多くなり、統計的に見て、12月から3月の冬場に、また、時間帯では、深夜に死亡確率が高くなり、逃げ遅れが原因となる。そこで、火災の見張り番、火災報知機の設置が、平成23年6月からすべての家庭に義務付けられた。小樽市の設置率は76.3%、4軒のうち1軒はつけていない。警報機のお陰で大きな火災に至らなかったというケースが沢山あり、設置率の上昇に伴い、住宅火災死亡者が500日以上なく、限りなく0にして、より一層の協力を求めている」と話した。
 参加した男性は、「とてもためになるが、要点をまとめた資料があると良かった。町会へ戻って、詳しくみんなに伝えることができると思う」と話した。
 10月15日(火)から31日(木)、「全道秋の火災予防運動期間」が始まる。
 小樽市防災マップ
 土砂災害ハザードマップ