環境問題の大切さを! "2013CAN-ARTフェスティバル"

 2013CAN-ARTフェスティバル」が、9月21日(土)から23日(月)の連休3日間、9:00から17:00まで、小樽運河プラザ(色内1)3番庫で開催されている。
 会場中心部には、あき缶やペットボトルで作ったクジラやペンギンのアートが飾られ、注目を集めていた。
 「身近なところから楽しく広げよう!あき容器を捨てない町づくり!」をスローガンに、スチール缶やアルミ缶、ペットボトルなどの空き容器のポイ捨てをなくし、分別排出・収集・リサイクルの大切さをアピールする環境活動の一環として行われている。主催は北海製罐株式会社。
0921can-artFS.jpg 同社では、1993年にグループ会社とともに、社員、家族の環境運動としてスタートし、今年で21回目を迎え、小樽では18回目の開催。小樽消費者協会や北海道ガス、北海道電力など11団体のブースが参加。各団体の環境への取り組みや活動などをパネルで紹介。資料やPRグッズを配布している。
 同社CAN-ARTフェスティバル実行委員会・福沢直俊代表によると、空き缶アートの大きさは幅3~4m。ペットボトル800本強、アルミ缶100個、スチール缶600個を使用。ペットボトルでペンギンを、クジラは、アルミ缶とスチール缶で、氷山は、ペットボトルで表現している。8人のスタッフが4日間かけて会場に設置したという。「アイディアを形にするところが難しかった」と振り返った。
 クジラの背中とアートの上空から、時間ごとにドライミストが噴射されるアイディアが盛り込まれている。また、展示されているペンギンの赤ちゃんの数を数えて正解するとプレゼントがもらえるイベントも用意され、子どもから大人まで楽しめる企画となっている。
 ホッカンホールディングス総務部の石田和代さんは、「昨年は”宇宙”をテーマとし、今年は、違うものを考えたところ、ニュースで報じられる温暖化、異常気象を取り入れ、ペンギンやクジラをあき缶やペットボトルで表現してみた。苦労した点は、ペンギンの胸をペンギンらしく表すために炭酸ペットボトルを使用した。また、クジラにはドライミストが出るよう情報を得て利用し、成功した。クジラの中は、発砲スチロールでデザイン通りに完成。また、氷山は、ペットボトルで綺麗さをイメージし、氷の青さは、LEDライトを使用している」と話した。

 21日(土)9:00から、同会場でオープングセレモニーが開催され、ホッカンホールディングス株式会社や北海製缶株式会社・菅井英一社長、中松小樽市長ら関係者が出席した。
 菅井社長は「地域環境の活動に積極的にアピールし、太陽光発電や省エネ設備を充分に取り入れ、環境活動に努めている。出席の各団体の皆さんも、日頃の環境への活動を大いにアピールしてもらいたい」と挨拶。
 中松市長は「CAN-ARTフェスティバルは、資源を大切にし、どう活用していくか、環境問題とどう取り組んでいくかというところから始まり、まさに大事な環境問題について考え取り組む必要がある。小型家電リサイクル法ができ、会場には回収ボックスを設置し、意義深い。多くの方が来場し、力作を見ていただきたい。温暖化に向けてクジラやペンギンがあり、とても素晴らしい作品。皆さんに敬意を表する」と挨拶した。
 昨年に続き、参加の千葉工業大学3年赤池拓海さんと今回初めての同2年嶺井秀平さんは「アルミ缶リサイクルマシーン」と題し、ゲームをメインとしたロボットブースを担当。赤池さんは「小さい子ども達を対象にゲームを楽しみながら、アルミ缶、スチール缶の分別を理解してもらいたい」と話した。
 また、小樽市環境部では、小型家電リサイクル法の取り組みとして、今回初めて「小型家電リサイクルボックス」を設置。携帯電話やパソコンなど、縦30cm、横30cmの小型家電を無料で回収している。今後は、市内に数ヶ所同ボックスの設置に向けて検討中。
 各ブースでは、環境関連のPRをパネルや配布物などで紹介、関心を持つ市民らが説明に聞き入っていた。
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