小樽の住宅地・商業地「下落率は縮小」 都道府県地価調査


 国土交通省が9月19日(木)に発表した、毎年7月1日時点の都道府県地価調査(基準地価)結果で、小樽市の住宅地・商業地はともに「下落率は縮小した」とされた。
 都道府県地価調査の小樽市では、「住宅地は、札幌市と近接する地区で横ばい地点がみられ、全体では下落率は縮小した。商業地も、大型店との競合等により下落傾向にはあるが、下落率は縮小した」と、長らく大きな下落率に見舞われていた小樽の地価の下落率が、平成25年になり、ようやく縮小傾向にあることが明らかにされた。
 小樽市の平成25年の住宅地(17)の平均価格は19100円で、変動率は▲2.7(%)となった。これは平成24年度の▲3.7(%)に比べ、1ポイントの縮小。商業地(5)の平均価格は37,400円(㎡)、変動率は▲4.3(%)で、昨年の▲5.8(%)に比べ、1.5ポイント縮小した。
 それでも人口10万以上の道内8市(札幌を除く)の函館・旭川・釧路・帯広・北見・苫小牧・江別・小樽の中で、住宅地は第6位、商業地は第7位と下位に低迷しており、都市の活力の基盤である地価の上昇には、まだ結びついていない。
 小樽市は、2005年の基準地価で、市内の住宅地と工業地が、前年度比の下落率で、それぞれ全国1位のワースト1となった、2010年には、住宅地と商業地が、道内の人口10万以上の都市9市の中で最大の下落率となるなど、基準地価のワースト都市として長年ランクされ続けてきた。それでも、今年の調査で、下落率が縮小したことを反転の兆しと見るかは、今後の小樽経済の動向如何にかかっている。
 都道府県地価調査の詳細は、国土交通省のHPに掲載されている。
 都道府県地価調査 小樽市24件
 平成25年都道府県地価調査を公表しました
 平成25年都道府県地価調査結果の概要
 人口10万以上の地方都市の変動率