プロバスケットプレイヤー折茂選手 西陵中で講演会


orishige1.jpg 小樽市西陵中学校(名取俊晴校長・富岡2)では、10月7日(月)11:00から、レバンガ北海道・折茂武彦代表取締役を招き、講演会が行われた。同校1~3年生177名が体育館に集合し、3・4時間目を利用して、現役プロバスケットボールプレイヤーの話を聞いた。
 北海道教育委員会の主催で、「子どもの心に響く道徳教育推進事業」の一環として開かれた。講師役を務めた折茂氏(43)は、埼玉県上尾市出身で、バスケ強豪校の埼玉栄高校から日本大学へ進学。大学4年生でインカレ優勝し、日本一を果たす。日本男子プロバスケットボール選手で、日本バスケットボールリーグ「レバンガ北海道」の選手兼オーナーを務めている。
 1996年には、8シーズン連続得点王となり、リーグ優勝最多。2013年10月4日国立代々木競技場第2体育館で、通算500試合出場を達成したばかりで、現役最年長として活躍中。試合の合間を見て講演会を開催し、小中学生を対象に、地域での貢献活動を行っている。
 身長190cmもある長身の折茂氏が同校体育館に登場し、壇上に上がった。子どもの頃の様子や高校の部活では1日も休みが無かったこと、トヨタ自動車に入社し、社会人リーグ時代を振り返った。また、「北海道のプロチームへは、自分自身を試すために入り、みんなに反対されたが、自分自身で決めないと後悔すると思い、すべて自分で決断した。決断する時は、自分で決め、実行することが大切」と強調した。
orishige2.jpg 小さい頃は、決して優等生ではなく、中学からバスケを始め、下手だった。なぜ、バスケットチームに入ることができたのか、「『考える』『工夫する』『実行する』の3つを行い、夢を持つことが大切。努力しても叶わない時もあるが、夢に近づくことはできる。夢に向い、責任と覚悟を持って行動した」と話した。
 壇上のボードに、「責任・覚悟・規律・習慣・情熱・本気」の文字を書き、意味を説明。生徒達へ、忘れずに書き記しておくよう勧めた。また、「成功している人は失敗を沢山している人で、成功しない人は、言い訳する人」と話し、「ネガティブに発信しても解決策はなく、ポジティブに物事を考える」とアドバイスした。「規律を持ち生活をすると、いろいろなことが見え、大事なことを決断をする時は、絶対に自分で決めること」と締めくくった。
 その後、質疑応答が行われ、「中学生活で辛かったことは?」の質問に、「勉強が嫌いで苦痛だった。高校では、スポーツが出来ても認めてくれない。バスケしかしていないなどと言われ、努力し克服した。人間関係も難しい。気の合う友達を見つけてもらいたい」と回答した。
 同校バスケ部のキャプテンへ、「チームをまとめるためには、言いづらいことを言い、強いチームに育っていく」と話した。全校生徒が注目する中、見事なシュートを決め、会場から拍手が沸いた。生徒へシュートの指導もあった。
 最後に、同校3年・佐藤公祐生徒会長は、「バスケットボールは、とても身近で大好きなスポーツ。折茂選手が、プロになってからの苦労や努力、人との繋がりの大切さを聞きながら、自分達の学生生活を重ね合わせて聞いた。僕自身、学校生活の中で、努力がいかに大切かを知っていたか、今までは、その大変さから逃げていたように思う。しかし、話しを聞いて、努力も積み重ねれば花が咲くことを改めて知り、私達は努力の大切さに直面している。特に3年生は、高校受験という大きな節目を迎える。その節目に対して夢を持って真直ぐに進んでいけるように頑張っていきたいと思う」と述べた。
 北海道教育委員会
 レバンガ北海道公式サイト