来館者100万人達成! 日銀金融資料館で記念イベント


100nichigin1.jpg 日本銀行旧小樽支店金融資料館(色内1)では、10月12日(土)13:30から、来館者数100万人達成記念と同館10周年に因んで、近隣の小樽市立稲穂小学校の10歳になる4年生・44名を招待し、イベントを開催した。
 日本銀行小樽支店は、2002(平成14)年9月に廃止され、2003(平成15)年5月14日に、日本銀行旧小樽支店金融資料館として開館した。同行支店廃止後は、博物館として再利用されることもあるが、同館のように、日本銀行が自ら運営する建物は、ここのみとなり、同札幌支店の職員が交替で館内の案内などを行っている。
 小樽の観光名所となり、市民や観光客が多数来場し、開館10周年目となる今年10月9日(水)に累計来館者100万人を達成した。100nichigin2.jpg記念すべき100万人目は、会社の旅行で千葉県から訪れた30代と40代の男性で、来館100万人目の「認定証」と「記念品」を贈呈。「たまたま寄っただけで100万人目となり誠に恐縮している。とにかく光栄。こらかも、200万人、300万人と達成することを祈っている」とコメントを残した。
 12日(土)13:30、会場では、記念イベントに招待された小学生が見守る中、同札幌支店・曽我野秀彦支店長、中松義治小樽市長、同校4年生の代表4名によるくす玉割りが行われ、来館者100万人達成を祝った。
 中松市長は「金融資料館ができて10年が経ち、100万人もの方に来て頂き大変嬉しく思う。お金とか金融の勉強だけではなく、経済の勉強もできる。皆さんには何度も来て勉強してもらいたい。おめでとうございます」と挨拶した。
100nichigin3.jpg 日本銀行黒田東彦総裁から「明治時代から残る建物をご覧頂くとともに、日本銀行の政策や業務、金融の仕組み、小樽経済の歴史の解説などに努めてまいります。今後も、日本銀行さらには金融・経済に親しみを持っていただけるよう取り組み、できるだけ多くの方にご来館いただければ幸いです」とメッセージが寄せられた。
 本荘真絋君は「金融資料館が開館してから10年が経ち、100万人の来館者を達成し、大きな歴史に感動した。僕達と同じ年だとは知らなかった」と話した。出席した小学生には、同行社員手作りの金融資料館の写真入りポストカードや、傷んで使用不可の札を細かく裁断し小袋に入れたものやボールペンの記念品がプレゼントされた。
 その後、曽我野支店長は「小樽支店を閉鎖し、当時33支店あるうち、唯一、ここだけが『金融資料館』として開館。10年が経ち、無事に資料館として小樽の皆さんに愛され、観光の名所となり、多数来館し感慨深い。100nichigin4.jpg今日来て頂いた10歳の小学生が大人になり、10、20年経ち、このイベントがどんな形でできるか楽しみにしている。今後も、耐震工事や外壁補修を行い、きちんとした姿で保存し、皆さんに見てもらうためにもメンテナンスが重要。当館は、小樽の歴史や経済を紹介し、日銀や金融の動きを伝える2つの目的がある。小樽のためにあるとともに、日本銀行の広報活動の大事なものとして使っていきたい。金融に関する知識をセミナーで広め、小樽の観光地としての魅力をさらに高めていくためには何をすべきか、セミナーや討論会を開催してみたいと考える。金融教育はどの層でも必要で、それぞれの年齢での、新たな発見がある。子どもの頃の面白さと大人になってからの面白さが違うと思う。何度でも来館してもらいたい」と話した。
 金融資料館HP
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