第18回グループ'96絵画・作品展 力作92点展示


group96.jpg 様々な美術作品を一堂に楽しめる「第18回グループ’96絵画・作品展」が、11月13日(水)から17日(日)の5日間、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー・多目的ギャラリーで開催している。
 毎年、市の文化祭終了時期に開かれ、5日間でのべ700人以上が来場する人気の高い作品展となっている。
 今年は、27歳から75歳までの会員10名の水彩・油彩・陶器・ガラス・粘土、ガラス絵など92点を展示し、続々と訪れる市民や会員の知人は、同会員の多彩な取組みを楽しみながら鑑賞していた。
 同会(本間城作代表)は、1996年に4名で発足し、「グループ’96」と命名した。作品展へ向けて年3回会合を開き、展示会場の配置場所をあみだくじで決めるなど、常に公平にとの会の理念を本間会長も受け継いでいる。
 他の会に未入会を会員の条件とし、会員にとっては、年に1度の発表の場となり、この作品展を目標に作品作りに取り組んでいる。会員同士も鑑賞し合い、良い作品作りの知恵を養っている。
 昨年入会した間淵博昭さんは、その後も意欲的に陶芸とガラス工芸を学び続け、今回さらに上達した作品を出展した。色鮮やかなグラスや器・箸置きなど、2年目の成果を発揮した作品。

 創立会員の大畠譲さんは、特殊な技法で描くガラス絵を運河をテーマに出展。また、ガラスの廃材をかまどで溶かし、ステンドグラスの技法を用いて自画像を作り上げ、ユニークな作品に注目が集まる。今年、9月に福島へバイク旅で得た怒りの気持ちを訴え、”怒り”の自画像も展示している。真っ暗な福島の風景の中に怒りの形相の顔があり、感慨深い作品。
 また、細かい作業の粘土細工や小樽の風景画に合わせた額も個性的で、作者の思いがそれぞれに伝わってくる作品展となっている。
 本間会長は「作品は年々上達しているが、これからのテーマとしては、同じ物ばかりではなく色々な物に挑戦する意欲を持ち、小さい絵から大きい絵を描くなど、もっと良くなると思う。年に1度の会員の発表の場をぜひ見てもらいたい」と話した。
 第18回グループ’96絵画・作品展 11月13日(水)〜17日(日)10:00〜17:00
 市立小樽美術館(色内1-9-5)1階市民ギャラリー・多目的ギャラリー
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