ユネスコ世界遺産を知ろう!図書館資料展示会


unescoWH1.jpg 市立小樽図書館(花園5・野口陽一館長)では、「過去・現在・そして未来へ~ユネスコ世界遺産のすべて」の資料展示会が、11月19日(火)から28日(木)まで、同館2階視聴覚室で始まった。
会場には、同館所蔵の関連書籍やパネルを展示。代表的な世界遺産のペーパークラフトにも注目が集まった。
 日本を象徴する国内最高峰の富士山(3,776m)が、2013(平成25)年6月26日に、ユネスコ世界遺産に登録され話題となった。これまでのユネスコ世界遺産登録件数は、190カ国981件(2013年6月現在)に及ぶ。
 会場では、日本、アジア・オセアニア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカの5つに分け、代表的なユネスコ世界遺産を紹介。同館所蔵の関連書籍約150冊を展示し、中でも有名な世界遺産(自由の女神、モン・サン・ミッシェル、万里の長城、富士山など)を、同館職員の手作りペーパークラフトで立体的に再現するなど、来場者に分かりやすく興味をそそる展示となっている。
unescoWH2.jpg 展示中の書籍には、世界中の世界遺産特集や代表的な世界遺産をカラー写真で掲載したものなど、会場での閲覧は可能。貸出し申込用紙があり、同企画展終了後、貸出しを開始する。
 世界遺産は、1972(昭和47)年に、ユネスコ(国連教育科学文化機関)総会で採択され、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に規定されている。文化遺産・自然遺産・複合遺産に分かれる。
 日本では、1993(平成5)年に、法隆寺地域の仏教建造物や姫路城、屋久島、白神山地の4つが同年最初に登録され、その後、2005(平成17)年には知床、2011(平成23)年には小笠原諸島が登録されるなど、今回の富士山まで、17件が登録されている。
 世界遺産よもやま話として、ユネスコ世界遺産誕生までの道程や日本の17のユネスコ世界遺産登録年数、国別ランキング、登録されても内戦などにより危険にさらされている危機遺産は44件(2013年6月)にのぼり、登録を抹消されたものもあるなど興味深い。
 同館企画担当の谷田部信俊さんは「日本の代表的なシンボルの富士山が登録されたことを機に、世界遺産は、財産としてどのように管理し守ってきたか。世界人類の共通遺産でもあり、未来へ引き継がなければならない。世界遺産について知るために、資料をより活用してもらいたい。この展示会を通じて、多くの本に興味を持ってもらいたい」と話した。
 同館2階会議室では、世界遺産に関するビデオ(上映時間56分)を、期間中1日2回(11:00と15:00)上映している。
 過去・現在・そして未来へ~ユネスコ世界遺産のすべて
 11月19日(火)〜28日(木) 火〜金9:30〜19:00、土・日9:30〜17:00
 25日(月)休館日 入場無料 問合せ0134-22-7726 市立小樽図書館