カジノ誘致に反対の声! 町会長と市の定例連絡会議


1120mayerrenrakukai1.jpg 小樽市では、5月に続き今年度2回目となる「町会長と市との定例連絡会議」を、11月20日(水)14:00から、小樽市消防庁舎(花園2)6階講堂で開き、各町内会長ら55名が参加した。
 はじめに、市からの周知連絡事項4点を報告。小樽雪あかりの路PRと「あかりの路会場」の参加を依頼。廃棄物事業所が、11月25日(月)から天神2丁目(旧リサイクルセンター跡地)に移転する件。議会で審議中の自治基本条例(案)について、目的や基本原則について説明。年金等受給者の所得申告について報告があった。
 その後、あらかじめ各町会からの要望・提言事項を提出してもらい、それについて担当部局からの回答が行われた。
 石山町会では、空地や空家が増え持ち主が不明なことが多く、そこに、カラスやハチが巣を作った場合の対処方法をついて聞いた。
1120mayerrenrakukai2.jpg 生活環境部生活安全課や保健所生活衛生課は、「カラスは4月から7月まで200件の問合せがあった。空地や空家に巣づくりをしている場合は、所有者に無断でできないが、危険を伴う場合は市が所有者に変わり撤去している」と回答した。
 各町会が抱える問題は様々で、梅ヶ枝町会では高齢化や転居などから空家が多く、雪のトラブルや防犯のためにも解体を働きかける要望や、冬期間の緊急避難通路の除雪や市の防災訓練を市民へ公開する件、市民プールの建設、ごみステーション撤去、U型側溝蓋の敷設、町内在住の市職員の町会行事の参加協力などを要望した。
 また、カジノ問題について、稲穂第二町会の後藤会長は「カジノはギャンブル、賭博であり、一般市民には関係がない。小樽の地域の活性化のためと言うが、カジノに頼らず、豊かな小樽の自然、観光都市としての小樽の独特の運河など豊かな小樽の資源、特色を活かした経済発展に努めてもらいたい。賭博を活用して地域活性化は良くない。カジノを心配する多くの意見もある。問題を抱えて安心安全な町づくりができるだろうか。カジノ誘致は反対」と提言した。
 産業港湾部観光振興室から「10月24日にカジノサミットが行われ、釧路市が誘致を表明し、サミット前に小樽市も誘致を表明した。小樽へのメリットとして、夜の賑わい作り、宿泊客の確保。観光振興を図るなど。デメリットについては、入場者の年齢制限など、世界各国で効果を上げている対策を取り入れる。市民へは、法案が決まった後にきちんと周知を行う予定」と回答した。
 中松市長は講評の中で、要望・提言のすべての件に市長の見解を述べ、各町内会の要望や提言が実現し解決するよう取り組みたいとした。
 その後、各町会へ防災ラジオが配布されるにあたり、ラジオの使用方法の説明があり、2時間半に渡る定例連絡会議は終了した。
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