世界の紙幣に偉人続々!金融資料館特別展


nipponbank1.jpg 日本銀行旧小樽支店金融資料館(色内1)では、開館10周年を記念して、第10回特別展「お札の顔をみたらーショパン・ニュートン…世界の偉人―」が、12月10日(火)から始まった。
 当資料館は2003年5月に開館。2004年9月に第1回目の特別展「あたらしい日本銀行券~最新技術ココにあり~」を開催。その後、年1度の特別展を開催している。昨年には「日本銀行旧小樽支店の建築~舞台裏をのぞいてみよう」を開催、2013年10月には、来館者100万人を達成している。
 特別展は、同館1階特別展示室で、13カ国の36種類の紙幣を展示している。その紙幣は、日本でも知られる著名な芸術家などが描かれた外国の紙幣を集め展示紹介している。描かれた著名人は、作家、画家、自然科学者、社会・人文科学者に分けられ、見覚えのある顔が数々の紙幣に描かれている。
nipponbank2.jpg 展示紙幣は、金融研究所貨幣博物館(東京)所蔵のもの。現在も使用しているものや、通用停止になったもの、フランスで使用のユーロ(2002年から流通)に変わる前の貴重なフラン紙幣も。日本の紙幣よりも色彩が豊かなものが多い。各国でも偽造防止に力を入れている。
 作曲家では、モーツァルト(1756~1791年)、オーストリアで5,000シリング券に使用。ショパン(1810~1849年)、ポーランドで20ズロチ券。ショパン生誕200年記念紙幣で、2010年に発行し、現在も使用可能。
 画家では、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519年)、イタリアで50,000リラ券として 1947年~1979年まで通用期間だった。
 また、天文学者・聖職者のコペルニクス(1472~1543年)は、ポーランドの1,000ズロチ券に2度使われている。ほかにもアインシュタインやアダム・スミス、グリム兄弟などの肖像も紙幣に使用されている。

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 日本の紙幣(日本銀行券)にも、福澤諭吉や樋口一葉、野口英世といった文化人の肖像が描かれている。日本の紙幣については、同館「お札ギャラリー」で、第2次世界大戦後の日本銀行券を常設展示している。
 日本銀行札幌支店・赤堀吉則営業課長は、「日本のお札にも肖像が描かれているが、世界のお札にも描かれている。海外へ行かなければ見られないお札が、一堂に集まることは滅多にない貴重な企画展。世界各国のお札を、この機会に是非見てもらいたい」と話した。
 開館10周年記念第10回特別展
 「お札の顔をみてみたらーショパン・ニュートン…世界の偉人―」
 12月10日(火)~平成26年3月23日(日)
 日本銀行旧小樽支店 金融資料館(色内1) 0134-21-1111
 開館時間9:30~17:00(入館〜16:30) 入館無料
 休館日:月曜日(祝日の時は翌日)・12月31日~1月5日
 金融資料館HP