初公開!厳冬期の海獣公園ガイドツアー

0110aquaguidetour1.jpg おたる水族館(祝津3・小田誠館長)では、冬期間閉鎖中の海獣公園を散策する「海獣公園ガイドツアー」を、2月8日(土)・9日(日)・11日(火)・15日(土)・16日(日)の5日間の日程で行い、1月16日(木)から、中学生以上を対象に各日10名の参加者を募集する。
 冬の海獣公園は、昭和49年の開館以来、40年間は関係者以外立ち入ることができなかった。今回初めて、厳しい冬の景色を楽しみ、冬に生き生きとするトドやセイウチの姿を観察し、野生のトドやアザラシ、オオワシなどにも遭遇のチャンスがある、冬ならではの海獣公園を楽しんでもらおうと企画した。
0110aquaguidetour2.jpg 開催に先立ち、1月10日(金)12:30から報道機関向けにトライアルを行った。今年一番の寒さに見舞われた同公園内の気温は−5℃。時折、風が吹くが雪はちらつく程度と、体験会としてはまずまずの天気となった。
 同館アザラシ・トド飼育係の川本守氏がガイド役を務めた。冬期間閉鎖中の海獣公園へ繋がる坂道を下ると、建物の雪に覆われた屋根に、かもめの集団が羽根を休めていたり、波しぶきを上げて打ち寄せる波や、真冬の景色が広がっていた。高い時で7、8mの波が打ち寄せていた。
0110aquaguidetour3.jpg 高波から避難している冬のアザラシプール前で説明があった。オスとメスを分けて、20頭のアザラシが3月まで生活している。ここでスノーシューを履き、野生のアザラシが見えるスポットまで侵入。この日は残念ながら見ることはできなかった。一瞬、上空をオオワシが旋回した。往復200m程の距離をスノーシューで歩き、景色を楽しんだ。
 次に、アゴヒゲアザラシの水槽へ行き、12月から3月頃、求愛のためのオスとメスの不思議な鳴き声を聞くことができる。この鳴き声は、5km離れたところでも聞こえるそうで、大勢の人で驚いたのか、生の声は聞けなかったが、動画で不思議な鳴き声を聞くことができた。セイウチ館では、ウチオとウーリャの夫婦が元気に泳ぐ姿を見せた。この水槽の前で、セイウチと記念写真ができる。
0110aquaguidetour4.jpg トドプールで給餌見学があった。トドは元気な姿を見せ、1本5kgもある鮭を丸飲みして見せ、迫力あるトドの給餌を楽しんだ。通常営業では閉鎖中の場所へ行き、トドをより間近で見ることができ、ここでも鮭を豪快に飲み込んで見せた。海獣公園では、150頭の生き物へ1日700kgの魚を与えている。
 その後、休憩所に立ち寄り、暖をとり、本館1階アザラシ水槽前まで戻り、1時間15分のツアーが終了した。
 川本氏は「普段見られない、冬ならではの海獣公園をぜひ見てもらいたい」とPRした。
 冬の海獣公園ガイドツアー案