冬休み親子で金融経済を学習 金融資料館


kinyutaiken1.jpg 冬休み期間中の1月8日(水)13:00から、小樽市内の小学4年生から6年生の親子6組の12名 が、日本銀行旧小樽支店金融資料館(色内)に集合し、「親子のための金融経済体験学習プログラムIN小樽」に参加した。
 日頃、見る機会のない金融機関の裏側や、お金や金融機関の役割について、親子で楽しく学習しようと、北海道金融広報委員会(日本銀行札幌視点営業課内)が主催した。
 はじめに、横井規子・金融広報アドバイザーによる「親子おこづかい講座」を開いた。シュミレーションゲームでお金のやりくりを体験し、買いたいものと買わないものを決めたり、お金券を使いカードを用いて、こづかい帳に、買った商品を記入し、支出に金額を記入するなど、親子でシュミレーションした。
 最後に、各自が記入したこづかい帳の内容を振り返った。この講座を通じて、欲しいものをどうしたら手に入れることができるかを親子で考え、お金の使い方を学んだ。こづかい帳をつけることにより、お金の残高が分かり、振り返ることができる。必要なもの欲しいものを考えて使い、さらに貯金することを学んだ。

 引き続き、「くらしと金融」に関する講話では、財務省北海道財務局小樽出張所財務課の秋元陽輔調査官が講師を務めた。金融の仕組みについて説明し、金融とはお金を融通することで、お金をやり繰りして管理すること。金融のイメージを図で表し説明した。
 金融の大事な働きは、お金を預ける・貸し出そうとする先が、しっかり返してくれるか詳しく調べ貸し出す。貸した後も調査管理すると説明した。次に財務局の仕事についても簡単に説明。「くらしに密接な関わりがあり、くらしのどこに金融機関が関わっているか調べ、今からしっかりと勉強してもらいたい」と話した。
 その後、普段入ることのできない、館内の望楼へ上がり、説明を聞きながら、窓から見える景色を楽しんだ。今年も小樽雪あかりの路の期間中限定で、「望楼ツアー」の公開を予定している。
kinyutaiken2.jpg 配布された学習シートのクイズを解きながら資料館内を探検した。最初の日本銀行券「大黒札」十円券を見たり、第二次世界大戦後の本物の日本銀行券展示コーナーでは、何種類の札があるかの問題が出され、参加者は数えて答えていた。お札の原料や、現在世の中に出回っているお札の金額、1億円を積み上げた高さを知り、実際に1億円を持って見た。偽造防止技術についてや、汚れたり破れたりしたお札は、どれくらいあれば全額戻るか・失効するかの説明を聞いた。
 一行は、北海道銀行小樽支店へ移動し、施設内を見学したり、お札の数え方を学び、有意義な時間を過ごし、親子で楽しんだ。
 銭函小学校4年生の五十嵐恵樹君は、「たまにおこづかい帳をつけていたが、勉強になった。1億円を初めて持ってみて楽しかった。今日学んだり体験したことを、冬休みの自由研究の課題にしたい」と話し、母親は、「この案内を知った時、楽しそうですぐに申し込んだ。勉強になった」と満足した様子だった。
 日本銀行金融資料館HP