"第12回新春展" 古屋ギャラリー


newspringart.jpg 花園4丁目にある自宅を改装したギャラリー「古屋ギャラリー」で、第12回「新春展」が、1月14日(火)から19日(日)まで開催している。
 今回は、同ギャラリー経営者で道展会員の古屋五男氏らが実行委員を務め、古屋絵画教室の生徒やOB、道展関係者など、小樽・札幌・釧路・余市在住の35名(平均年齢約58歳)が、1作品ずつ出展し、未発表作品35点を展示している。
 自分の得意な分野の水彩・油彩・アクリル画などの中から、風景や同教室の指導の下完成した自信作が、会場を1周するように並べられている。
 新春展とあって、躍動感溢れる丹頂の「優美に」や、お多福のお面などを描いた「招福面」などもあり、市民らが会場へ訪れ、楽しみながら鑑賞していた。
 同実行員でもある村元道男さん(76)は、「小さい頃に絵を習ったが家庭の事情で辞め、定年後、再び絵を始めた。長い年月のブランクを取り戻そうと、再開して10年ほどは、寝る時間を惜しむほど夢中で描いていた」と話し、現在は、古屋絵画教室を手伝っている。風景画を得意とし、今回は、朝焼けに染まる11月頃の運河の北浜橋付近の風景。

 同教室に入会したばかりの本多紀子さんは「初めての油彩」と題して、古屋氏の指導の下描いたりんごや柿、梨などの果物を描いた作品を出展。
 江端良治さんは、卵の殻を使い、特殊な技法で丹頂を描いた「デュエット」を出展。丹頂の白を卵の殻で表現し、細かい作業に関心が集まる。
 他にも、ニセコの風景やふきだし公園、小樽運河、朝顔やコスモスなど、ベテランが描く花々にも個性が光る。
 村元さんは、「絵の好きな人が集まり、一生懸命に描いた作品を、是非、見てもらいたい。健康でなければ絵を描くことはできない。景色を探し、モチーフを見つけ、歩くことにより健康にも良く、楽しみながら作品づくりをしている」と話した。
 第12回新春展 1月14日(火)〜19日(日)10:00〜17:00