"スズエダフサ個展" 文学館のカフェスペース


suzuedafusa1.jpg 市立小樽文学館(色内1)の2階のカフェスペース「JJ’s cafe」で、カラフルな動物の刺繍マスコットやトートバック、絵本やイラストなどの作品を展示した「スズエダフサ個展」が、1月16日(木)から始まった。
 いつもは、ひっそりとしたカフェスペースに、カラフルな作品が飾られ、作家の友人や個展の開催を知った市民らが立ち寄っていた。
 作家の鈴枝房子さん(41)は、札幌在住のイラストレーターで2児の母。18歳頃からイラストを描き、近所の手作り品を販売している店にポストカードを持っていたのがきっかけで、Tシャツなどの布に絵を描くシルク印刷用のインクの扱い方を教わり、オリジナルイラスト入りのTシャツの作品を次々と制作した。 2年前に札幌で「Tシャツ展」を行ったが、小樽での個展は初めて。
suzuedafusa.jpg 動物が好きで、図鑑を見たり、動物園や水族館で観察した動物をモチーフに制作。もともと、物づくりが好きで、以前は、アクセサリーや編み物なども制作し、その時々に興味のあるものを作品にしている。札幌地下歩行空間でのイベントなどにも参加し、買い求めた人からは、かわいいと評判。
 今回の個展開催のきっかけも、小樽手宮で旅人の家・舎とまやを営む吉倉雅江さんが、以前から鈴枝さんの作品のファンで、鳥のマスコットを手に入れ、あまりの可愛さにツイッターにアップ。それが、同館の玉川副館長の目に留まり、ぜひ個展をと声をかけ実現した。
 作品の中で、動物をモチーフにした刺繍入りのマスコットは、今回の個展のための最新作で、約50個が並ぶ。ライブのフライヤー(チラシ)や、函館の友人が営む飲み屋のメニューなどの挿絵がユニーク。
 高校時代に描いた八木重吉の詩の挿絵など、過去の蔵出し作品や日記、アクリル画で色鮮やかな原画で、2004年制作の絵本「にんぎょてんしポポ」も展示している。スズエダフサ特製の猫、うさぎ・カエル・インコなどの生き物シール、カラフルなトートバックには、鹿やヤギ、マレーバグの顔が大きく描かれている。大学や専門学校の冊子や、「札幌タウン情報」のイラストの仕事をしていたものも展示している。役者やアコーディオン奏者としても活動中。

 鈴枝さんは、「文学館と小樽なまらやさんで同時に個展を開催中。今の活動のすべてが見え、両方へ足を運んでもらいたい」とPRした。
 個展開催のきっかけとなった吉倉さんも駆けつけ、「文学館では、今まで見た作品に加え、出会って何年か経つが、まだ知らない世界もある。じっくり通って作品を鑑賞し、皆さんにもお知らせしたい。作品のTシャツも着ているが、どこで買ったのかと聞かれることが多い」と話した。
 ●スズエダフサ個展 1月16日(木)〜3月2日(日)9:30〜17:00
 市立文学館(色内1-9-5)カフェスペース「JJ’s cafe」
 定休日:月曜日(2月10日除く)・2月12日(水)・18日(火)
 ●chobicoTシャツ展 1月16日(木)〜3月1日(土)12:00〜14:00・17:00〜22:00
 洋食台処まならや(花園3)
 定休日:日曜日・月曜日