17日(金)10:00から消防庁舎(花園2)6階で、小樽消費者協会が主催する1月のリサイクル教室を、冬の暖房を利用した「楽しく保存野菜作り」として開き、同協会会員2名と一般市民13人が参加した。
同協会の会員が以前から乾燥野菜をライフワークにしていることや、輪切りで皮付きの珍しい切干大根の料理を食べた経験などから、干し野菜にスポットをあて、冬の暖房の熱を利用する、まさにリサイクルにぴったりと今回の講座を開催した。
事前に同事務局員が本を読んで下調べし、野菜を乾燥させて下準備をした。食材を乾燥させることにより、今までにない調理方法の発見、くだものなどは、甘味や酸味が凝縮され意外性があった。献立のマンネリ化の解消にもなるとの説明があった。
会場では、りんご、キウイ、バナナなど乾燥した状態で試食。最初の作業は、乾燥りんごを作った。生のりんごの味を確かめ、残りのりんごを塩水にくぐらせ、水分を拭き取ってザルに上げ、教室内の暖房のスチームの上に乗せ、1時間以上乾燥させてみた。乾燥したりんごと生のりんごの味を食べ比べると、「味が凝縮されて美味しい」との意見があった。
オレンジやレモンなどは、皮ごと使うので、国産を使用するよう注意があった。乾燥したものを紅茶に浮かべ、フレーバーティーで味わった。すぐには、味には変化がないが、香りが良いとの意見があった。
バナナもレモン汁を塗って乾燥させることにより、変色を防ぐことができる。乾燥野菜や果物は、ストーブの火力や好みで乾燥させ、楽しみながら行うことも大切。他に乾燥させたパイナップルも試食し、「美味しい」と評判だった。
様々な果物や野菜の乾燥が紹介され、参加者はメモを取りながら聞いていた。ブロッコリーを茹で、カラカラに乾燥させ、ちくわと一緒に、日本酒、和からし、醤油で和えた一品を試食し、突然の停電などにも対応できる防災メニューだと味わった。
また、乾燥野菜を使った「にんじんのツナ炒め」や「大根のレモンサラダ」などのレシピの紹介もあった。
市内在住の女性は、「初めて参加し、なるほどを思うことがあり、乾燥させたくだものは初めてだったが、甘味があり、今後参考にしたい」と話した。他の参加者は、「生姜を切ってストーブの横で乾燥させている。ここでは、砂糖を入れて煮てから干す生姜の乾燥方法を聞き、家庭でも試してみたい」と話した。